担保定期預金の没収に関することが何か書いてあるか と思い、MM2H の仮承認レターを読んで見た。

仮承認レター には 就労禁止/ビジネス行為禁止のことは書かれていないのだが、

" you are not allowed to participate in activities that are sensitive to the local, involve in politics, missionary work and activities that are provocative and instigative in nature that could be a threat to the security of the country. "

と書いてあった。

日本語にしてみた。

・ローカルにセンシティブな影響を与える活動に参画してはならない (注1)

・政治活動に関与/関係してはならない (注2)

・布教活動に関与/関係してはならない (注3)

・国家安全上の脅威となる刺激/挑発的/扇動的な行為に関与/関係してはならない (注4)

ということが明記してあった。

(注1) sensitive to the local = ローカルにセンシティブである活動 = 地元住民/地元社会 に不安定/過敏な影響を与える という意味だろう。

(注2) 街頭デモ に参加したり、特定政党や政治家の応援をしたり批判ビラを配ったり 、はダメなのだ。 街頭デモをお祭りサンバと勘違いして 一緒にデモ隊のお兄さん/お姉さんと嬉しそうな顔して行進しちゃ ダメなのだ。ブログやFBで政治に関することを取り上げるのはやめておく方が安全だ。

(注3) モルモン教 、エホバの証人、統一教会、アレフ など色々な特殊宗教が世の中にはあるが、一神教の世界観を他人にも強制し、それをあなたも信じなさい と言って回ってはダメなのだ。

(注4) provocative = 刺激的な、挑発的な ; instigative = 扇動的な

これらの禁止行為をしたMM2H は マレーシア政府から 制裁を受けても仕方ないことになる。

制裁措置として考えられる のは、国外追放 と 担保定期預金の没収 だろう。

もちろん 刑事罰に該当する行為をしたなら、マレーシアでの懲役刑/罰金刑が下されるのは当然だが、刑事罰に該当しない場合でも、MM2Hの認可条件に違反する行為/活動 をしたら、マレーシア政府としても そのMM2Hになんらかの制裁を与える ことになると考えておくべきだ。

担保定期預金の没収に関することは 仮承認レターには 特段 書かれていないし、国外追放のことも同様だ。

しかし、「担保 」ということの意味合いは、履行義務の遂行を確保するという趣旨なので、予め決めた合意事項を履行しなかった場合には、 没収されても仕方がないものなのだ。

そこでだが、 マレーシアには、いささか (どころか 極めて) 胡散臭いMM2H がいることに気付いた。

次の記事がある。

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193 N. Koreans choose Malaysia as second home since 2014: Zahid

http://www.thesundaily.my/news/2191138

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北朝鮮から来ているMM2H のことだ。

マレーシア政府は 北朝鮮に対し 就労ビザは発給しない ことにした (下記 参考記事)ということだが、それだけでは 抜け穴を放置しているように思う のだ。

MM2H制度を利用して マレーシア 中長期 継続滞在し、スパイ活動や 暗殺計画や扇動行為 に関与している北朝鮮人がいる 可能性がある と考えることは 其れ程 突拍子な 話ではない 。

常識的に考えて、北朝鮮の一般人が 高額の担保定期預金を積んで 就労禁止/ビジネス行為禁止 の 本来的には リタイヤ後の ノンビリ人生を快適にお過ごしください というMM2H 制度のビザを 取得する なんて、あり得ないじゃぁ ありませんか！

北朝鮮からのMM2Hは 国家ミッションを帯びた特殊な人達 と考える のが現実的だ。

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(参考記事)

マレーシア北朝鮮労働者の受け入れ中止　独自制裁

毎日新聞2017年6月29日

　北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男（キム・ジョンナム）氏が殺害された現場となったマレーシアが、北朝鮮への独自の経済制裁として、北朝鮮人労働者に労働許可証を発給しない方針を決定したことが、２８日までに分かった。マレーシア政府当局者が明らかにした。同国は北朝鮮の友好国の一つだったが、２月の殺害事件を機に関係が悪化、核・ミサイル開発阻止へ包囲網強化を狙う米国に歩調を合わせた。

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北朝鮮からのMM2Hは、「国家安全上の脅威となる刺激/挑発的/扇動的な如何なる行為に関与/関係してはならない」に違反するとして 担保定期預金没収の上 速やかに 国外追放 すべき なのだ。

暗殺計画を練ったり 核弾頭ミサイル開発/発射 に関する各国の迎撃態勢情報などのスパイ活動をしたり、スパイ人材養成拠点としたり、などの行為は 次の MM2H禁止行為に該当するのだから。

・ローカルにセンシティブな影響を与える活動

・国家安全上の脅威となる刺激/挑発的/扇動的な如何なる行為

以下の記事を読むにつけ、マレーシアは本気で北朝鮮制裁を支持しているのか、あるいは 国際社会に対するポーズだけ をなんらかの形でしておき、従来からの親密な関係を維持しようとしているのか、私としてはどうにもスッキリしない気分なのだ。

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1) 北朝鮮の制裁逃れはこうして続く | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/08/post-8337.php

2) Malaysia condemns missile launch by North Korea | New Straits Times |

https://www.nst.com.my/news/nation/2017/08/274384/malaysia-condemns-missile-launch-north-korea

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以上 (9/2記)