ワクチン接種、最先進州 (ラブアン州、集団免疫達成?)
連邦政府直轄州のラブアンでは ワクチン接種率が(成人)人口の80%に達した。
80%あれば集団免疫が確保できる とされてきたが、実際のところ、集団免疫については不確定要素が多い。
それにも関わらず、記事のタイトルは、あたかも「集団免疫達成」とも読める表現になっている。
厚生労働省(日本)のホームページでは以下のとおり説明している。
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集団免疫とは何ですか。
人口の一定割合以上の人が免疫を持つと、感染患者が出ても、他の人に感染しにくくなることで、感染症が流行しなくなる状態のことです。
感染症は、病原体(ウイルスや細菌など)が、その病原体に対する免疫を持たない人に感染することで、流行します。
ある病原体に対して、人口の一定割合以上の人が免疫を持つと、感染患者が出ても、他の人に感染しにくくなることで、感染症が流行しなくなり、間接的に免疫を持たない人も感染から守られます。
この状態を集団免疫と言い、社会全体が感染症から守られることになります。
なお、感染症の種類によって、集団免疫を得るために必要な免疫を持つ人の割合は異なります。また、ワクチンによっては、接種で重症化を防ぐ効果があっても感染を防ぐ効果が乏しく、どれだけ多くの人に接種しても集団免疫の効果が得られないこともあります。
新型コロナワクチンによって、集団免疫の効果があるかどうかは分かっておらず、分かるまでには、時間を要すると考えられています。
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ラブアンでのワクチン接種も Sinovac を使っているのだろうし、今後 デルタ株もラブアンに侵食してくるだろう ことを考慮すると、新聞記事タイトルは(フェークニュースとは言わないが)誤解を与えかねない気がする。
以上 (7/28記)