gary1212のブログ : マレーシア、イポーでの生活。

滞在期間がマレーシア以外の時も 含んでいます。

マレーシア-イポー長期滞在生活での日常での出来事を書いてます。

ブログの目的は、もっぱら自分自身用の日記です。

不特定多数の方に情報を早く正確に伝達したい というつもりでは全く書いていません。

このためローカルの友人からもらった情報で、それが不確実な情報でも 私が関心を持ったものは 書いています。

繰り返しますが 読者のみなさんへの確実/正確/迅速な情報提供をしたい と思って書いているのではありません。

それじゃ困る と思う方は どうぞ 読まないでください。

よしなに。

キャメロン産の果実・農産物 2 ( 遺伝子組換え作物、 日本は? )




China’s rejection of Cameron GM fruits a wake-up call - PANAP


http://panap.net/2017/11/chinas-rejection-cameron-gm-fruits-wake-call/



中国によるキャメロン産遺伝子組み換え作物の輸入拒否措置のニュースはマレーシア側の関連当事者を驚かせたようだ。


こんなことでいいのか、マレーシアも遺伝子組み換え作物に関する規制を強化する必要があるんじゃないか、という声だ。



この記事では LMO という用語ではなく genetically modified (GM) という用語が使われているが、遺伝子操作 であることがより明白な表現だ。



Among the health concerns are the mounting evidence that GM food may cause multi-organ dysfunction. It may cause hepatic, pancreatic, renal and reproductive effects, and may alter hematological, biochemical and immunologic parameters. The GM’s genetic material has been reported to survive processing and has been detected in the blood, organs, and milk of the test consumers.



これまで 農産物 の 遺伝子操作 とか 遺伝子組み換え なんて ほとんど何も知らなかったが、この英文を読むと なんだか恐ろしいことが書いてある。 肝臓、膵臓などに健康上の問題が色々と出てくるかもしれない と書いてあるのだ。



The recently concluded Food and Agriculture Organization (FAO) Regional meeting on Agricultural Biotechnologies in Sustainable Food Systems and Nutrition in Asia-Pacific, found Malaysian representatives from both government and the academe encouraging the use of GM crops to address food insecurity. This is contrary to the direction adopted by Hungary, Senegal, Cameroon and the Netherlands.



最近開催されたFAOアジアパシフィック会議で分かったことだなのだが、マレーシアからの代表団(政府/学会)は積極的に遺伝子組み換え操作を奨励の立場であった。 これは ハンガリー、セネガル、カメルーン、オランダ の方針とは正反対の方向性だ。



Quite puzzled, Rengam exclaimed “I really wonder why despite the move by Europe, Japan, Brazil and North America to clear GM food from their shelves, and countries like France who stopped GM importation after new findings raised safety concerns, our country continued to accept GM crops and products in our market.”


フランスでは既に 遺伝子組み換え作物(生物)は輸入禁止にしているし、その他のヨーロッパ諸国、日本、ブラジル、北米 では 遺伝子操作で生産/製造した食品は販売規制 ( clear from shelves つまり 棚からクリア と書いてあるので 販売禁止 のことかな ) の方向にあるというのに、マレーシアはなぜ、遺伝子操作作物や食品を容認しているのか、困惑を覚える と Rengamは言う。


The country’s regulatory framework with regards to GMO covers pre-market approval, enforcement and post-market monitoring. The Biosafety Act 2007 regulates the release, importation, exportation and contained use of living modified organisms (also known as GMOs) and the release of products of such organisms. The Food Regulations as amended in 2010 enforces GMO labeling for products with more than 3% GM ingredients.



そして マレーシアにおけるGMO作物/食品 の現状の認可手続きや規制法令 (輸出を含む) のことが 上記英文に書かれているのだが、マレーシアでは食品規制法が2010に改正され、3%以上の遺伝子操作成分を含む食品/作物 については 表示が義務づけられた、とも書いてある。





へーっ、そんなラベルがあるなんて、知らなかったなぁ〜。


もちろん キャメロン産のトマトって、袋に入っているわけじゃなく、そのままで販売されており、それを量り売りで買うのだ。ラベルが貼られているトマトなんて これまで見たことがない。





しかし、どうもよくわからん。


一体、遺伝子組み換え作物の危険性とか、ラベル表示って?


そこで 日本では どんな事になっているのか、webで見てみた。



検索したら、なんだか、色々と出てきたが、どれが最近の内容なのかも よくわかんない。



下の記事って、最近のものなのだろうか?





遺伝子組み換え作物の危険性!メリットとデメリットをわかりやすく説明します。 | 健康一番

http://amccrh.com/5111.html



この記事には 末尾に次のことが書いてある。


1) 日本には、5%未満の遺伝子組み換え作物の混入は表示が不要というルールがある。

2) 現在日本で輸入が許可されている遺伝子組換え作物は大豆、じゃがいも、とうもろこし、菜種、綿実、アルファルファ、てんさい(砂糖大根)、パパイヤの8種類。

3) 組み換えDNAやそれによって生成したたんぱく質が含まれない食品には表示義務がない。

4) 家畜のえさもほぼ遺伝子組み換え作物だがこれを食べていたからといって「遺伝子組み換えのエサを食べている豚」などの表示義務はない。

5) 加工品の表示対象が上位3品目に限られているのでその加工品の4番目以下の原料が遺伝子組み換え作物でも表示義務がない。




うーむ、結局のところ、日本は どういう方向性に進もうとしているんだろう、 そして マレーシアの農産物はこれまでどおり、食べ続けていいんだろうか。


ますます わけがわからなくなってしまった。



以上 (11/6 記)



追記1

:

日本のスーパーマーケットの食品売り場で 遺伝子組み換え作物/食品 のラベルを探してみた。 豆腐と納豆に「遺伝子組み換えは使用していない」というラベル表示があった。 それ以外には 「使用している / していない 」のラベル表示のものは見当たらない。一体どういうことだろう。例外規定が多すぎて、せいぜい 豆腐と納豆だけがラベル表示の対象ということなんだろうか。

(11/9 記)



追記2

:

NHKで 「ゲノム編集」の番組を放映していた。

日本では これに関する法規制はないという事だ。どういう事かと思いちょっと調べてみたら、こんなことが書いてあった。

「日本国内に限れば、厚生労働省によるガイドラインで、生殖細胞と受精卵の遺伝子改変を着床の是非に関わらず全面的に禁止している。しかし、さらにもう一歩踏み込んで、法的規制が必要との声もある。」

これだけに焦点をあてると危険な面だけが気になってしまう。

でも大きなメリットもあり、例えば 「ゲノム編集」 により医療技術が革新的に進む とも書いてある。

NHK番組では 満腹感を感じる遺伝子を切断する、といういわば人工的な突然変異を起こさせ、 養殖魚が餌をドンドンと食べるようにして 鯛の身の部分を 多くする という実験に成功した事例も紹介された。

いやはや 科学の進歩と安全性の問題というのは 簡単じゃない、ということだけは理解した。

(11/13 記)