九皇大帝 フェスティバル ( 心頭滅却で死んじゃった )
「心頭滅却すれば火もまた涼し (しんとうをめっきゃくすればひもまたすずし) 」 ということわざがある。
無念無想の境地にあれば、どんな苦痛も苦痛と感じない、という意味で、1582年甲斐かい国の恵林寺が織田信長に焼き打ちされた際、住僧快川かいせんがこの偈げを発して焼死した時の辞世の句だ。
マレーシアの華人の行事の一つに 九皇大帝祭 がある。
キャメロン高原に住んでいた時、コンドミニアムの直ぐ横が 九皇大帝を祀る道教寺院だった。
毎年 秋に その道教寺院で 大音響のスピーカーを使って 深夜まで お祭りをするのだが、その音響が生半可ではない。
歌曲を流し、プロのダンサーが踊るとか、時間帯によっては歌手が登場するのだが、大スピーカーで音響も最大限にするので、空気が振動して 私の部屋のドアがガタガタ揺れるのだ。
それが 9日間 続く。
午前1時くらいに ようやく終わり、翌日は夕方6時くらいから また再開だ。
本当に 参った。
部屋にいても この大音量にはなすすべもないので、二日ほど 見学に行った。
祭の最後には 火渡りの行事があった。
まさに 心頭滅却すれば火もまた涼し の行事だ。
キャメロン高原での九皇大帝フェスティバルを思い出していたら、こんな記事があった。
Famous Taoist priest dies during ‘steaming man’ ritual - Nation | The Star Online
死んじゃった そうだ。
やはり 無理しちゃいけないのだ。
以上 (11/12 記)