プレ-ファブリケイティド ハウス (プレハブ住宅 in Malaysia)
プレハブと言うと 災害時の仮設住宅や 簡易住宅をイメージするかも知れない。
しかし プレハブ住宅=安物建築 というわけではない。
プレハブ工法は、構造体や床、壁や窓といった建物の部分を工場であらかじめつくり上げ、それを現場で組み立てる建築工法を言う。
そして プレハブ住宅とは、そのプレハブ工法で建てられる住宅のことを指す。
プレハブ工法=簡易な安物工法 というわけではないから プレハブ住宅も別段 居住性能が落ちる安物建築物を意味するわけではない。
マレーシアのジョホールで不動産開発中のサンウエイイスカンダルで 大和ハウスと サンウエイプロパティの合弁会社が プレハブ住宅を売り出すそうだ。 ( Sunway Property and Daiwa House Malaysia Sdn Bhd)
合弁プロジェクトではあるが、建築工法は 全て 大和ハウスの技術に よることになるのだろう。
日本でなら それほど斬新なことではない 以下の仕様や住宅性能に関することも マレーシアでは 大いにセールスポイントになりそうだ。
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“The pre-fabricated houses have been designed with user-friendly features such as non-slippery floors, waterproof socket point, finger-safe doors and user-friendly switches,” he said.
滑らない床、耐水性ソケット口、指を挟まないように工夫されたドア、使いやすいスイッチ などなど いかにも 日本的感覚を十分に取り入れた仕様にするそうだ。
He said the unique aspects of pre-fabricated houses include high precision structure, shorter delivery timeframe, well-ventilated design, energy-saving and clean living environment.
そして 工場での事前生産工程採用の特質から 高度かつ精密な構造、短い工期、優れた換気性、省エネ性、清潔環境性 を満たす住宅性能になる と言う事だ。
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まぁ ここまでは 大いにアッピール力があり、高品質 高性能 のメイドインジャパンスタンダードとして 大和ハウスのプレハブ住宅も売れる要素が高い と思うのだが、問題は 価格だ。
The selling price for this pre-fabricated houses, with built-up sizes from 3,190 sq ft, starts from RM2.5 million (4+1 beds & baths).
いやぁ、こりゃ 相当の高級住宅だ!
建物面積が 約280平米 価格が7千万円 からの売り出し予定価格だという。
土地(借地権?)も含んでいる価格であろうから 日本の大都市圏での住宅価格と比べたら 安いと言えばそうかもしれないが、しかし一般のマレー系には 手が出ない価格だ。
となると 裕福な華人系や 外国人投資家をターゲットにしているのであろう。
自宅として 自己の居住用に買おうと考える華人系にとっては 魅力ある住宅物件だ と思うのだが、外国人投資家は? だ。
なぜなら 彼らは キャピタルゲイン狙い であり、また値上がり待ちの保有期間中はレントに出せれば それでよく、住宅性能なんて 気にしないだろうから。
以上