Some good news for fixed deposit savers from OPR hike - Business News | The Star Online

https://www.thestar.com.my/business/business-news/2018/01/26/some-good-news-for-fixed-deposit-savers-from-opr-hike/

マレーシア中央銀行は、公定歩合に相当する翌日物政策金利(OPR)を25ベーシスポイント引き上げて、3.25%にすると発表した。

According to Maybank Investment Bank Research on Friday, for full year 2017, Malaysia’s headline inflation rate was +3.7% on-year (2016: +2.1%) while core inflation rate was stable at +2.4% on-year (2016: +2.4%).

ヘッドラインインフレ率は 2017年度は3.7%であり、2016年度の2.1％と比較すると上昇しているものの コアインフレ率は2.4%で安定している。

(2017年度の コアインフレ率は 2.4%だったが、2016年度も同じく2.4%であった。)

ちなみ コアインフレ率とは、変動の激しい食品やエネルギーを除いた物価指数のこと、つまりヘッドライン・インフレ率（総合インフレ率）から相対的 に価格変動が大きい食品価格とエネルギー価格を除外したインフレ率のことだ。

As for Maybank Kim Eng’s Economics Team, it is projecting a 2018 headline inflation rate of +2.5% to +3.0%.

Mayバンクのエコノミストチームの予測では 2018年度のヘッドラインインフレ率は2.5%〜3%としている。

マレーシアでは定期預金の利率は 2017年度平均は3% だったので、ヘッドラインインフレ率3.7%を考慮すると 物価指数控除後での実質金利は2017年度は マイナスだった ということになる。

しかしながら 今回の中央銀行のOPR引き上げにより、2018年度は、予測物価指数を控除した定期預金の実質金利は (2017年のマイナス金利水準から) プラス水準に転じることが確実だ。

これは 定期預金保有者にとって 恩恵なのですよ、と新聞記事は伝えているのだ。

“Against average fixed deposit rates of 3%, the real rate of return on deposits remained negative in 2017.

しかし どうも この新聞記事の言わんとする趣旨がわからない。

なぜ マイナス金利であったことを強調したかったのだろう。

日本に比べれば マレーシアは 信じ難いほどの高金利だ、日本で銀行に1千万円の定期預金を入れても 1年後の受け取り利息は 源泉税控除後で 僅か800円だ。

先進国の多くが 低金利だ。

マレーシアでも わざわざ物価指数を控除して計算してみて 定期預金は実質金利マイナスでしたよ、だから マレーシアも先進国の一つなのですよ、と言いたかったのだろうか。

そして 他の先進国諸国が そろそろ利上げの時期に来ているので、マレーシアでもOPR(公定歩合)を引き上げることにしたが、これは 定期預金を実質プラス金利に展開させるので 定期預金を持つ庶民の皆さんにとり 悪い話ではないのですよ、 と言いたかったのだろうか。

Bank Negara increases OPR to 3.25 pct | New Straits Times | Malaysia General Business Sports and Lifestyle News

https://www.nst.com.my/business/2018/01/328660/bank-negara-increases-opr-325-pct

以上 (1/27 記)