バス宅急便 ( イポーからキャメロンへ)
日頃 お世話になっているキャメロンハイランドの華人から昨夜 電話がかかってきた。
「 明日 イポーへ行く予定だったが 行けなくなった。
明日 イポーでは フーサンの近くの薬局で 薬を買って帰るつもりだった。
済まないが、注文しておくのでフーサン近くの薬局で薬をピックアップして くれないか」、 という依頼電話だった。
その人の処方箋薬は、田舎街キャメロンでは取り扱っていない薬なので いつもイポーに用事のついでに購入しているのだ。
以前にも何回か 薬のピックアップを頼まれたことがあるので、今回も 「モーマンタイ! 」と答えた。
ところが 今回は 続きがあった
薬が切れていまうので、明日の夕方までに届くようにして欲しい、という依頼だ。
イポー アマンジャヤのバスセンターに行き キャメロン行きのバスの運転手を探して、運転手に薬の運搬を頼んでくれれば、バスがキャメロンのバスセンターに到着する時間に行って 運転手から受け取る 、と言うのだ。
バス会社名、運転手名、バスのナンバープレート番号、アマンジャヤ出発時間 を忘れずに 連絡して欲しい とのことだ。
なにぶん 常日頃お世話になりっぱなしの人からの 緊急依頼事項なので 「 オッケーlah , I will do.」 の返事以外にない。
さて どうするか、アマンジャヤバスセンターは広い、何本ものバスが いくつかあるプラットホームから次々に発着をしている。
先ずは キャメロン行きのバス便情報を検索した。
発車時刻の15分くらい前に バスセンターに行き、キャメロン行きのプラットホームを聞いて、そこで バスの運転手らしき人を片っ端から捕まえて 「 キャメロン行きのバス運転手様でしょうか? お頼みごとがあるですが、聞いてもらえるでいただけましょうや ?」と探し回ることになるんだろうかと 思った。
あるいは ムマンジュ とマレー語で書いてある運転手控え室に入って行って 「 シアパ ムマンジュ クレタ バス ク キャメロン?」と大声で聞く方がいいのかなぁ とも思った。
運転手様を見つけた後でも、難しい交渉が待っている。
10リンギ札を先にちらつかせながら運搬の交渉に入るべきか、でも「バス会社の規則で そういう依頼は禁止されているので お断りだ 」と言われたら どうしよう。
翌日朝 薬局に行き 薬をピックアップした。
一旦 自宅に戻って 午前中のバス発車時刻30分前まで待機して、そろそろバスセンターに行こうかなぁと思ったとき、電話がかかってきた。
「キャメロンのバスチケットカウンターで 確認したのだが、アマンジャヤのペラトランジットカウンターで バス宅急便の正規サービスがある、運転手を探して渡してもダメだ。カウンターでバス宅急便の正規料金を支払ってくれ、すると カウンターから運転手に 宅急便物が業務として 受け渡しされる。料金は5リンギだ。頼むぞ、Gary! 」
よかった、 これなら簡単だ。
でも ペラトランジットのカウンターって バスセンターの建物のどこにあるんだろう、 って聞いたら、バスチケットを売っているどのカウンターでも良いのだ、と華人友人は言う。
バス発車時刻20分前にアマンジャヤバスセンターに行った。 どのカウンターっていうわけにもいかないだろうと思い、キャメロン行きのチケットカウンターに行った。
「この小包をキャメロンに送りたいんだけど、いくら?」 と聞いたら 「ここじゃない 」という返事だ。
指差す方を見たら ペラトランジットのカウンターがあった。
キャメロン行き11:30発のバスでキャメロンバスセンターまでこの小包を運んで欲しい と言ったら、問題なく受け取ってくれた。
薬のほかに お菓子も詰め込んだため、重量があったせいだろう、10リンギの料金だった。
バス宅急便の受け取り証 は何もない。
そのかわり バス運転手の氏名、携帯電話番号、バス車体番号 を紙に手書きして渡してくれた。
以上 (2/9 記)