gary1212のブログ : マレーシア、イポーからの異文化体験のお便り日記 を更新中。 日記なのですが 毎日じゃなくて、数日に一回程度です。

滞在期間がマレーシア以外の時は、「番外編」のタイトルにしています。

マレーシア-イポー長期滞在生活での日常での出来事を書いてます。
マレーシアと日本の文化の違い発見、地方への旅行で見つけた発見、などなど。
ブログの目的は、自分自身用の日記ですが、公開日記にすることで 情報を調べたり、確認する必要があるので、脳機能の活性化になっています。

政策変更の影響 (フィッチ格付、 中国政策、 超人 )



Malaysia GE14 results make policy shift more likely, says Fitch - Business News | The Star Online



https://www.thestar.com.my/business/business-news/2018/05/11/malaysia-ge14-results-make-policy-shift-more-likely-says-fitch/



格付機関のフェッチが マレーシア新政権になったことによる政策変更の影響を予想している。




Notably, Fitch has highlighted policy slippage leading to deterioration in fiscal discipline and higher government debt or deficits as a negative rating sensitivity.


とりわけ 注目されるのは財政規律の悪化だ。悪化により財政赤字が進む可能性がある。そしてそれは格付へのマイナス要因となるという点だ。



財政規律の悪化をもたらす重要な政策変更の一つ目は 「GST廃止 、SST復活」 政策だ。



Among the most notable proposals is the replacement of the goods and services tax (GST) - a value-added tax launched in 2015 - with the narrower sales and services tax (SST) that had preceded it.


The GST has become a key source of government revenue, accounting for 18% of total revenue equivalent to just over 3% of GDP in 2017.


By comparison, the SST accounted for only 8% of total revenue and 1.6% of GDP in its last year, 2014.



GSTによる租税収入は 歳入総額の18%、GDPの3%に相当する規模なのだが、これを廃止しSSTに置き換えると SSTでは 歳入総額の8%、GDP の1.6%しか賄えないことになる。


日本では 消費税導入後は 消費税率のアップ方向で進んでいる。それなのに マレーシアでは 税率アップどころか 消費税(GST)廃止方向だ なんて、フィッチも心配するわけだ。




二つ目は 燃料(石油/ガソリン)への補助金制度の復活だ。2015年に廃止された補助金制度を復活させるという選挙公約だ。


2014年での補助金はGDPの1.7%に達していた。財政負担が大きいことから 2015年には 見直し合理化策として GDPの0.3%まで削減された。


Another significant element of the PH platform is a proposal to reinstate some of the fuel subsidies that were eliminated in 2015. Fuel subsidies accounted for around 1.7% of GDP in 2014 before they were rationalised, declining to 0.3% in 2015.


ここ数年でのガソリン価格の上昇で、車の給油時には、マレーシアもガソリン代がどんどん高くなっていくなぁ と感じていたが 補助金の削減が主因だったのだ。 それでも日本と比べると まだまだ安い。


この選挙公約の実施で 車の給油代が安くなるのはありがたいとは思うけど。




Therefore, if fuel subsidies are reinstated they could offset some potential budgetary gains from rising oil and commodity prices.




三つ目は 実に微妙な項目だ。 contingent liabilities とは 偶発債務だ。マハティール政権に移行し、ナジブ 時代の疑惑調査徹底ということだが、 1MDB だけじゃなく ほかの政府系機関や政府系ファンドでも疑惑/腐敗取引が表面化したら 、偶発債務が顕在化することになり、そして そのお尻拭きは 結局 国民の税金で処理することになる。つまり赤字財政が増加することになる。


まぁ 長期的には 政府系機関/ファンドなど のパブリックセクター取引の透明性向上は 格付上は評価されることにはなるのだが、実態が解明されないという中途半端な状況が続くことは 不透明/不安定要素として 格付判定では不利なのだ。


Other notable PH platform policies include a review of government contingent liabilities and a Royal Commission of Inquiry to investigate recent corruption scandals.


Reviewing contingent liabilities could limit the build-up of risks to broader public finances over the long term, though at the expense of creating some headwinds for domestic demand and growth.


An inquiry into scandals could improve governance indicators over time, mitigating a key rating constraint for Malaysia.




以上が 財政規律における政策変更(政権変更)の影響予測だ。



GST廃止/SST復活、 燃料補助金制度復活、政府系機関の偶発債務の顕在化 で 財政負担が増加するのであれば、その分 歳出を削減しないことには 財政規律は保たれない。


この点、直ぐに思いつくのは、「公務員数の削減/公務員給与のカット」だが、ブミプトラ政策で マレー系を優遇採用して公務員の大半はマレー系にして 国家の安定を図ってきたマレーシアでは 公務員問題に触れることは マハティール新政権にとっても 難題だ。





フィッチの記事では触れられていないが 他にも 重要な政策変更の一つとして 「対中国政策の見直し」 がある。


Malaysia may renegotiate some deals with China: Mahathir - Business News | The Star Online


https://www.thestar.com.my/business/business-news/2018/05/10/malaysia-may-renegotiate-some-deals-with-china-mahathir/



ひとことで言えば ナジブ政権 は 中国よりの政策(中国からの投資を重視する政策) を進めようとしており、反対派は 「 ナジブはマレーシアを 中国に売り渡すつもりか !」と非難してきたのだ。





マハティールは 92歳という高齢だ。


執念のナジブ疑惑追及を短期間で果たしたところで アンワルにバトンタッチということだろうか、それとも 、、、。


92歳でトップに返り咲くだけでも、既に 超人の域に達していると思うのだが、もしマハティール政権が続くということになれば、超人を超える大超人だ。



以上