gary1212のブログ : マレーシア、イポーでの生活。

滞在期間がマレーシア以外の時も 含んでいます。

マレーシア-イポー長期滞在生活での日常での出来事を書いてます。

ブログの目的は、もっぱら自分自身用の日記です。

不特定多数の方に情報を早く正確に伝達したい というつもりでは全く書いていません。

このためローカルの友人からもらった情報で、それが不確実な情報でも 私が関心を持ったものは 書いています。

繰り返しますが 読者のみなさんへの確実/正確/迅速な情報提供をしたい と思って書いているのではありません。

それじゃ困る と思う方は どうぞ 読まないでください。

よしなに。

サウジ王室からの現金贈与 110億円 (2) 、 WSJ 記者共著 出版の “Billion Dollar Whale" 売り切れ

https://www.nst.com.my/news/nation/2018/09/410448/wsj-journos-call-out-najib-over-saudi-donation-revelation


WSJ journos call out Najib over Saudi donation revelation



call out には色々な意味があるが、ここでは ケンカを売る という意味だろうか、 それとも アウト宣告をする という意味だろうか。


英語には 熟語が多く 意味も多様なので 正確な読解はなかなか骨が折れる。







まぁ いずれにしても WSJとして は ナジブの言い分には 全く納得していない ということは間違いない。




“It has nothing to do with US$681 million in 2013 that came from 1MDB, not to mention tens of millions more from the fund. Our book will detail all this," he said in his tweet.


2011年にサウジ王室から献金を受けたとナジブ が主張するUS$100ミリオン金額は 、我々が問題としている2013年に1MDBからナジブ に流れたUS$681ミリオン とは 関係ない 話だ と糾弾している。



Hope, meanwhile, also tweeted to say that the documents that Najib included were partly misleading.


“The documents you've included are partly misleading (i.e. the wire transfers, which shield the true origin of the funds) and based partly on alleged fraud (the letter purporting to be from the Saudi prince, which was created to mislead regulators and banks,” he wrote.




それに US$100ミリオン現金贈与の事実証明資料として ナジブ がFBに公開した送金記録も ミスリーディングを誘う内容だ と指摘している。


元々の送金元(true origin)は shieldされて ( 隠されて) しまっているが、表面上 サウジ王室を経由しただけの迂回送金だった可能性があり、王室を迂回することで 規制当局や 金融機関を欺く目的があったんじゃないか 、という指摘だ。



The Wall Street Journal (WSJ) journalists Tom Wright and Bradley Hope ( WSJ記者であるジャーナリストのトムライト とブラッドレイホープ) は 1MBD スキャンダル を取り上げた “Billion Dollar Whale" というタイトルの本を 来週にも出版する。



“Billion Dollar Whale" will be released next week.



1MDB 事件については サラワクレポートからも 出版がなされたばかりだが、もしこれらがマハティールへの政権交代前なら マレーシア国内では 出版禁止となっていただろうなぁ。


https://www.thestar.com.my/news/nation/2018/09/07/rewcastle-brown-to-launch-book-on-sept-8/


Rewcastle Brown to launch book on Sept 8




( 蛇足 )


なおこの「 Whale 」というタイトルだが、鯨 には 何かの比喩があるのだろう。


金融機関関係者が使う用語 に London Whale という表現がある。


鯨が大洋で泳いでいる分には問題ないが 、池で鯨が泳ぐと大変なことになる、つまり 何か 小さな場所で一部の大物が暴れ回る とその場所は大混乱になる と意味合いがある とこれまで理解していたのだが、この理解が正しいなら 「マレーシアという小さな国で 鯨が 銭 を求めて動き回ったので マレーシア経済界/金融界 は 大混乱」 という意味合いのタイトルなのだろうか。



https://www.bloomberg.com/quicktake/the-london-whale


The London Whale



以上 (9/14 記)



追記


Station 18 イオンモールに行ったので 本屋に立ち寄って Billion Dollar Whale はあるか、と聞いてみた。


売り切れで 次の入荷は二週間後だ、という返事だった。


(9/23 記)