タイプーサム versus 皆既月食
1月31日は タイプーサムと皆既月食が重なるのだが、その時 インド寺院では 一体何が起きるだろうか。
何か 怖いことが起きるような気がする。
当日 夜半になり、スーパームーンは 徐々に欠け始める。
やがて皆既月食に至る時、月は血の色のブラッドムーンとなる。
タイプーサムでインド寺院に集まって人々は 夜間の空を見上げて、これはビンズーの神々の祟りなのかと恐れおののく。
針を顔や体にブスブスに刺している修行者は ブラッドムーンに興奮し、ただでさへ 陶酔と高揚感で朦朧とした意識の中、今宵 なぜか 巨大に見える月が 不気味にも 刻々と血の色に染まるのを見て、持っている針を 見物人のお尻にも ぶっ刺そう と辺り構わずに追いかけ回す。
見物人は 悲鳴をあげて逃げ惑い、警備にあたっているボランティア(Rela)も手に負えない修羅場となって、辺り一面は お尻に針を刺された見物人の血で染まる。
ゴルフ場スタート係のインド系おばさんが教えてくれた。
「タイプーサムだけどね、 インド系は タイプーサム三が日の後 1週間は働かないのよ、お休みなのよ。
えっ? 去年も見学に行ったの、あんた?
そおー。 そうなのぉ、見物したのね。
今年も同じく ブントンからYMCAまで カバチの修行者がマーチするのよ。マーチのルートは毎年なのよ。」
ブントンにあるインド寺院からYMCAの近くにあるインド寺院まで カバチを被った行者が行進するのを 昨年見物に行った。
最初に ブントンのインド寺院に行って インド系の濃厚な音楽というか打楽器が鳴り響く中、行者がカバチを被るのを見物に出かけたのだが、インド系参拝者でごった返しているものの 見物人はほとんどいなかった。
華人系もマレー系も インド系のお祭りのタイプーサムには全く無関心なのだ。
カバチの行進も 一斉に行軍するのか と思ったら 逐次バラバラ 出発だった。
以上は 昨年イポーでのタイプーサム見聞記であり、KLやペナンでの状況とは異なるのかもしれない。
インド系のおばさんが続いて言った。
「今年のタイプーサム三が日のうちの真ん中の日ね、夜はオープンしないのよ。月食だからね。」
1月31日がタイプーサムであり、三が日とは 1/30(前夜祭 )と 2/1(後夜祭 )を含む三日間 だ。
1/30 と2/1 は タイプーサムのお祭りでインド寺院はフルオープンするが、1/31は 午後6:30 でインド寺院はクローズする という。
なお ショップ(夜店)は 1/31は夜間もフルオープンだそうだ。
以上