海外暮らしリタイヤのコロナ後の運命 (マクドナルド指数、与太記事)
「コロナ後は以前の『当たり前だった日常』には戻れない、行動様式の変容が必要になる」 という標語をよく見かける。
マレーシアに暮らすMM2Hにはどのような影響が出るのか、気にかかる。
ちょっと考えてみた。
1) 仕事のやり方がテレワーク中心に変わることになっても 既に退職して年金生活のMM2Hにはほとんど関係ない。
2) オンライン購入はこれまでどおりの頻度でLazadaを使うだろうから、私の「買い物行動様式」は別段 変わることは無さそうだ。
3) 旅行/観光業界は大打撃だが、私にとって旅行に行かないと死んでしまう ということは決してない。
4) 私のようなMM2Hにとってなんと言っても重要な影響を及ぼす項目は 円RM為替レートとマレーシアの物価水準だ。
(物価)
WW2のように建物や生産設備が物理的に破壊された訳じゃないので、極端な供給不足が引き起こすハイパーインフレが発生することはあり得ない。
(FX rate)
世界中がコロナパンデミックに襲われたので、経済への影響はどの国にも平等だ。
だからどこか特定の国の通貨だけが下落することはない。
国にょっては、コロナの影響で、多少、通貨価値の変動が出るかも知れないが、日本とマレーシアに関しては 世界経済の平均(諸国間の通貨価値変動)と大きくは離れないだろう。
日本もマレーシアも政情は安定している。
以上のように考えると コロナ後の生活も 私にとってはそんなに心配することはない。
そう呑気に考えていたところ、日経ビジネス電子版に「海外で所得倍増のリタイヤのコロナ後の運命」なんて言う刺激的な記事があった。
ギョッとして記事を読んだら マクドナルド指数のことが出ていた。
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物価水準を推し量るうえで最近使われる「ビッグマック指数(BMI)」によると、調査対象国56カ国中、日本は26位。米ドル換算で日本のマクドナルドで売られているビッグマック1個の価格は3.54ドルで、中国(36位、3.12ドル)、インドネシア(48位、2.41ドル)、トルコ(54位、2.21ドル)を上回る。最下位の南アフリカは2.15ドルと、日本より4割ほど安くビッグマックが買える計算だ(20年1月、英誌エコノミスト)
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それで 検索して調べたらマレーシアの順位は、51位だ。
他の近隣諸国は、
韓国18 位
タイ19 位
日本26 位
香港46位
インドネシア48位
台湾49位
マレーシア51位
となっている。
マクドナルドの価格比較としては そういう順位になるのだろうが なんだか実感は違う。
香港は物価(住宅など)が極めて高いし、タイとか韓国が日本より「物価高」なんてことはない。
わかったことがある。
1) 日経ビジネス電子版の「海外で所得倍増のリタイヤのコロナ後の運命」はタイトルだけが刺激的な与太記事だった。
南アフリカで、しかも日本人と南ア人の混血で、リタイヤでもなんでもない現地生活者のことが書いてある。
2) マクドナルド指数って 国によっては生活実感からかけ離れる場合がある。余りあてにならない指標だ。
日経ともあろうものが よくもまぁこんな与太記事を載せたものだ。
以上 (5/1記)