ナジブ首相 と トランプ大統領 の会談 (1) : 議題は何だろう。
ナジブ首相が、米国ホワイトハウス訪問で トランプ大統領と会談予定だが、一体どんなことが話し合われるのだろうか と思っていたら、
関連記事があったので読んでみた。
Najib's White House visit a coup, says influential U.S. magazine
これによると アメリカ側からの議題としては、
・北朝鮮問題
・テロ対策
・海上運行/輸送の安全確保
・予想される防衛関連取引
だろうとなっている。
北朝鮮問題に関しては 9/4 のブログ記事 「マレーシア と 北朝鮮 ( 裏取引国 は 米国による貿易停止対象になるのか」に 私の荒唐無稽な想定問答を書いたとおりだ。
テロ対策については IS 対策 であり、マレーシアとしても 真剣に対応/対策中なので 問題ない議題のはずだ。
海上運行/輸送の安全確保 については、おそらく 中国の海洋進出 (マレーシアにとっては 南シナ海 における中国主張の領有権問題) にどう対応するべきか、という点かなぁ と思う。 マレーシアとしては アメリカ寄り のポリシーを示すのか、親中国ポリシーで行くのか、それとも中立ポリシーで行くのか、微妙なところだろう。
よくわからないのが 「 予想される防衛関連取引 : expected defence deals 」だ。 これは一体なんだろう。
ディール好きのトランプだが、マレーシアの防衛に関して 何か ディールをトランプは持ちかける つもりなんだろうか。
マレーシアには 米軍基地はないはずなので、沖縄の米軍基地を巡って コスト負担をどうするか、といったような 防衛関連ディールは、マレーシアには発生しない と思うので、これは一体 なんだろう。( 注 )
( 注 ) 別の新聞記事には 次の記載があった。A government source said a defense agreement was also on the table, although no details were immediately available. 安保条約 のようなことを協議するのだろうか。
Top agenda items would include North Korea, counter-terrorism, maritime security, expected defence deals, but the timing of the visit, a day after the anniversary of the Sept 11 attacks, as well as Najib’s more private engagements, will make the visit seem “a bit security-heavy”.
上記の英文の最後の部分が面白い。
a bit security-heavy ( 厳重警戒態勢 下 ) での訪問となるだろう と書いてあるのだが、 その背景として Najib’s more private engagement のため とも書いてある。
private engagement とは、なかなか 持って回った 表現なのだ。
以上
( 参考記事 )
アングル:南シナ海の対立がマレーシアに強いる「綱渡り」
http://jp.reuters.com/article/angle-south-china-sea-malaysia-idJPKCN0SU0U120151105
[FT]マレーシア、中国接近 フィリピンに続き
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO09036390R01C16A1000000/