gary1212のブログ : マレーシア、イポーでの生活。

滞在期間がマレーシア以外の時も 含んでいます。

マレーシア-イポー長期滞在生活での日常での出来事を書いてます。

ブログの目的は、もっぱら自分自身用の日記です。

不特定多数の方に情報を早く正確に伝達したい というつもりでは全く書いていません。

このためローカルの友人からもらった情報で、それが不確実な情報でも 私が関心を持ったものは 書いています。

繰り返しますが 読者のみなさんへの確実/正確/迅速な情報提供をしたい と思って書いているのではありません。

それじゃ困る と思う方は どうぞ 読まないでください。

よしなに。

通信 および マルチメディア法 (3) : 釈迦とキリストと預言者ムハンマド が戦うビデオゲーム は有害、販売禁止




台湾のビデオゲームメーカーが作ったゲームの販売を禁止する措置を MCMC(注) がとった。



( 注 ) MCMC : The Malaysian Communications and Multimedia Commission: マレーシア通信マルチメディア委員会



このビデオゲームでは 神々が登場し パンティオン(神殿)で戦いを 繰り広げるという内容のゲームなのだが、戦士である神々の中に 釈迦 とキリストも登場するのだ。


そこが MCMCのお気に召さなかったようだ。


更に 戦士として、預言者ムハンマド(モハメッド) も追加で加えることができる仕様も予定されているところから、MCMC としては、もう絶対に 許せない ということになったのだ。



それで、このゲーム内容は 通信およびマルチメディア法 233条に違反する として インターネットサービスプロバイダに対して、マレーシアユーザーが オンラインでこのゲームを購入/ダウンロードできないように ブロックをかけよ と命じたのだ。



Salleh said the video game humiliated religions and religious leaders and threatened racial consensus and harmony.


Salleh というのは、通信マルチメディア担当大臣だが、「 このゲームは 宗教を侮辱するものであり 人種(民族)間の調和を脅かす」 として 233条違反と認定したのだ。



思うに この台湾のビデオゲームメーカーは ギリシア神話の神々だけを戦士として登場させるところで ストップしておけば良かったのだ。


そもそも ギリシア神話は ゼウスほか、神々が まるで人間のように喧嘩ばかりしている という世界を描いたものだ。多神教の世界のことなのだ。 そして ギリシアの神々の話は、世界中の人が お伽話感覚で、違和感なく 認知しているのだ。


台湾の会社は、ビデオゲームとして、そこまでにしておけば、良かったのだ。 そうすればMCMCも目くじら立てなかったろう。


それなのに、そこに 一神教の代表者を出場選手として持ち込んだので、MCMCとしては、試合禁止措置をとったのだ。



異種格闘技戦は マレーシアでは 禁止ということなのだ。








(蛇足)


しかしだ、 どうも腑に落ちない と思う人もいるかもしれない。


たかが お遊びのビデオゲームじゃないか、そんなものに対して 233条違反 だなんて 大げさすぎないか という印象を持つ人もいるかもしれない。


これに関しては、要は、バランシングなのだ、と思う。



何を バランスさせたいのかって?



これ以上 書くのは控えることにする。


だってバランシングの候補対象にされるといけないから。





以上 (9/11記)