mRNAワクチン : RNA vs DNA ( リボニュークレイックアシッド)
(ファイザー社の資料からの引用)
「mRNAワクチンでは、ウイルスのたんぱく質を作る基になる情報の一部を注射します。
人の体の中で、この情報を基に、ウイルスのたんぱく質の一部が作られ、それに対する抗体などができることで、ウイルスに対する免疫ができます。」
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mRNA ワクチンって 普通のワクチン(不活性化ワクチン)とどう違うのか、少し勉強してみた。
そもそもDNAとRNAの違いは何か。
DNA : デオキシリボース :デオキシリボ核酸
deoxyribonucleic デオキシリボニュークレイック アシッド
mRNA : メッセンジャー リボ核酸
ribonucleic acid リボ核酸
音節 ri・bo・nu・clé・ic ácid リボニュークレイックアシッド
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(抜粋)
リボ核酸 (RNA)
DNAは「デオキシリボース(五炭糖)」と「リン酸」、「塩基」の3つで出来た「核酸」というものです。
「塩基」は①「アデニン(A)」、②「グアニン(G)」、③「シトシン(C)」、④「チミン(T)」の四種類あります。
次にRNAについて
RNAは「リボース(五炭糖)」と「リン酸」、「塩基」の3つで出来た「核酸」というものです。
「塩基」は①「アデニン(A)」、②「グアニン(G)」、③「シトシン(C)」、④「ウラシル (U)」の四種類あります。
つまり殆ど同じ文章になります。
違いは「デオキシリボース」→「リボース」、「チミン(T)」→「ウラシル(U)」です。
「デオキシ」とは英語で酸素を取るという意味です。
簡単に説明すれば「RNA」と「DNA」は「酸素1つの違い」だけです。
また、塩基のチミン(T)とウラシル(U)の違いも付いているものが「水素」と「メチル」の違いだけです。
つまりRNAはDNAと見た目には同じ??
RNA ≒ DNAなんです。
しかし、DNAとRNAの役割は随分違ってきます。
皆様もご存知のように、我々人類や多くの動植物では、DNAは遺伝子の設計図に使われています。
つまりDNAは「親分」なのです。
そしてRNAはその「部下」として、たんぱく質などの体に必要なものを作る「下働き」をしています。
なぜ、RNAは「親分」になれないのか?
答えは簡単。「親分」としては不安が残るからです。
「偽親分」になってしまうのです。
設計図のコピーで子孫を増やす時、「偽親分」の気分が変わると「偽コピー」を作ったり色々と問題が出ます。「間違い」を「正しい」とする不正を働いたり、ヤバイ「偽親分」になってしまうのです。
一方、DNAは正義感に燃える立派な水戸黄門のような「親分」です。
水戸黄門DNAは不正を正し、正義を実行する「大親分」なのです。
そしてRNAは親分の才覚がなく、判断も決断もできない、一見優秀そうに見える不正好きな「偽エリート」なのです。
だから我々のご先祖様はDNAを「親分」に選んだのです。
そしてRNAを「部下」として使っているのです。
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いままでの生ワクチン、不活化ワクチンというのは
「犯人(ウイルス)そのもの、あるいは犯人の顔のみ」を体の中に入れて、警察(免疫)に覚えさせていました。
mRNAワクチンとは、犯人ではなく、犯人の設計図を体の中に入れるのです。
「mRNA」というのは、犯人の設計図が載っている情報です。
これを体の中に入れます。
設計図をもとに、体の中で犯人を作りあげるのです。
犯人の顔を警察に顔を覚えさせることができます。
プラモデルを思い描いてください。
プラモデルには「設計図」があってそれを基に組み立てていきます。
その「設計図」に当たるものがmRNAです。
設計図を体の中に入れて、設計図を基に犯人の顔を組み立てます。
その犯人の顔を警察に覚えてもらうというのがmRNAワクチンです。
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以上 (6/14記)