gary1212のブログ : マレーシア、イポーでの生活。

滞在期間がマレーシア以外の時も 含んでいます。

マレーシア-イポー長期滞在生活での日常での出来事を書いてます。

ブログの目的は、もっぱら自分自身用の日記です。

不特定多数の方に情報を早く正確に伝達したい というつもりでは全く書いていません。

このためローカルの友人からもらった情報で、それが不確実な情報でも 私が関心を持ったものは 書いています。

繰り返しますが 読者のみなさんへの確実/正確/迅速な情報提供をしたい と思って書いているのではありません。

それじゃ困る と思う方は どうぞ 読まないでください。

よしなに。

The Way of Kings : オーディオブック (ドライブ中の車内で、ノイズキャンセルヘッドホンで音楽)



Detroit, Indiana, Toronto などへのドライブ中、後部座席まで聞こえてくるオーディオブックの内容、なんだかよくわからない内容なので、タイトル名を教えてもらって Amazonで検索してみた。


やはり 後部座席では ノイズキャンセル機能付きのヘッドホンで音楽を聞いて車窓からの景色を眺めているほうが良い。


左座席に座って 左側の風景ばかり見ていたので、左首が凝ってしまった。 Toronto からの帰路は途中で 右側座席に交代した。



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何千年ものあいだ、石と嵐の世界ロシャルは全能神から遣わされた十人の使徒により守られてきた。だがその彼らも〈無をもたらすもの〉との終わりなき戦いに力つき、あとには人類を見捨てた〈光の騎士〉伝説と、破片剣と破片鎧という武器だけが残された。そして4500年後……アレスカル国とパルシェンディとの同盟締結を祝う宴の夜、サージ結束者にして破片剣の使い手〈白き暗殺者〉によって国王ガヴィラルが弑されてのち、ロシャル全土は血で血を洗う新たなる激動の時代に突入した! ホイットニー賞、デイヴィッド・ゲメル・レジェンド賞に輝く、壮大なスケールのファンタジイ絵巻、開幕!


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現代の地球とは位相の違うロシェルという国で国王が暗殺され・・・というお話。
SFの叢書から出ていますが、基本的にはファンタジーで、著者の独自のイメージで異星界での権謀術数が扱われるというのが大意のファンタジーでした。こう書くとよくあるタイプのファンタジー小説っぽく思えるかもしれませんし、実際その通りだったりもしますが、この著者独自の世界観、言語観がなかなか圧倒的で一読の価値あるファンタジーに仕上がっております。そのあくの強いイメージが時に難解に思えたりもしますが、その辺は著者も考慮してか、小説の後ろに登場人物の属性と各用語の解説がついていて、読みながらよく判らなくなってきたら、それを参照しながら読むことをお勧めしておきます。
当方、個人的にリアリズムを基調にした小説を読むことが多いせいかこういうタイプの小説を読むと、普通の読書よりも疲れたりもしますが、たまにこういう小説を読んで、その現実とは乖離したイメージに翻弄されるのも大変楽しく、本書も作品世界に慣れるまで多少骨を折りましたが、そのかいあって十分楽しめました。この後のシリーズがどう続くかも気になります。


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中身は文句なく面白いと思います。サンダースンの小説は独自のルールでプレイするアクションRPGのような感じで、世界観をつかむまではちょっと分かり難いですが、波に乗ると逆に世界から頭が離れなくなります。1巻でノれなくても我慢して続きを読んだほうがいい作家の一人です。作者が「時の車輪」シリーズの尻拭いをしているせいでオリジナルの刊行数が少ないのが残念。で、ハヤカワサン…原作の1冊を三分冊にして3倍以上の値段で売りつける商法、やめてくれませんかね…Game of Throneの翻訳で味しめちゃいましたか? 表紙の加藤俊章さんも絵がやっつけだし、紙の本で買ってる人が気の毒すぎます。正直、日本語版の1と2で大体の用語を覚えたら原書を読み進めるほうが安上がりでおすすめです。造語・地名人名を除けば英語も平易ですし、分かりやすく書く人ですので。3が盛り上がりどころ満載になりますが、結局その次の第二部までせっせと読まないと伏線や謎が残るし、日本語版で細切れに買い続けるのが苦痛だったので自分は洋書&電子書籍に切り替えました。



以上(9/5記)