朝市の風景 ( 昭和20年代を思い出すノスタルジックな風景 )
ジャラパンの朝市に行って来た。
いつもと変わらない風景だ。
この風景、なぜか郷愁を感じる。
昭和20年代だろうか、それとも30年代始めごろまでだろうか、日本にもこんな風景があったような気がする。
こんな市場に 傷痍軍人が地面に座って 通行人から施しをもらっていた風景だ。
午後にはロバのパン屋もやってきたなぁ。
スピーカーで音楽を流しながら ロバが台車を引いてくるので直ぐにわかった。
でもマレーシアの朝市には傷痍軍人は座っていないし、ロバのパン屋さんもいない。
平和な風景だ。
ジャラパンの朝市に限らない、 シミーの朝市でも 同じような風景だ。
一緒に同行した華人の友人が言った、 「 俺は このノスタルジックな風景が好きなんだ。人々の顔つきを見てみろよ。シンプルな表情してるだろう。」
最初のこの朝市に来た時は、タイムマシンで100年以上昔に戻って来たのか、と思うくらいのショックを感じたが、今では すっかり慣れた。
今日は 週に一回だけ 野生のイノシシの肉をライトバンに積んで売りにくるので 買いに行こうと 華人の友人から誘われて、やってきた。
イノシシの肉を包丁で叩き切っていた売人が 黒い粒を取り出した。
散弾銃の弾丸だった。
以上 (3/19 記)