不法入国労働者、コロナ感染者は完治後に国外送還に ( コスト負担問題、 キャメロン高原での逮捕者)
キャメロン高原のクアラテルラで拘束したミャンマーからの不法入国労働者にコロナ感染者がいた というブログ記事を先に書いたが、彼らはKLから移動中だったそうだ。
どうやら野菜/果物などの運搬車両の荷台に潜んでいたらしい。
彼らを拘束した警察官(7、8人)も 逮捕の際にミャンマー人からコロナが感染した恐れがあるということで検疫の対象になってしまい、目下隔離されている という。
警察官もご苦労/大変なことだ。
気になっていたのは 逮捕/拘束した不法入国労働者の取り扱いだが、コロナ感染者も含めて、即、国外退去(送還)にするんだろうか、という点だった。
陰性反応が確認されるまでのインキュベーションピリオドの隔離期間中の滞在コストや、陽性反応が出ている感染者の治療コストは マレーシアにとっては 迷惑この上ないことだ。
これらの不法入国労働者は お金を持っていないので、滞在コストや治療コストを支払え と言っても 彼らにはお金がない以上 無意味な請求だ。
彼らの本国の在マレーシア大使館に請求するという手段も考えられる。
しかし、本国側にしたら自国民が他国での不法行為に関係したコストを無条件で負担するということになると 他の一般国民に対して示しがつかない とか 不法行為を助長するとして非難に晒されるなど 困難な事情も出てくるだろう。
かと言って コロナ感染者も含めた全員を ゴムボートにでも乗せて、即、国外退去(送還)だ、 ということをしたら 世界中から袋叩きにあうだろう。
結局、マレーシア側にとって コロナ感染者は完治後に、またそれ以外は隔離期間を通じて発症せず検査検査も陰性であることを確認した上で 国外送還にせざるを得ない ということなのだ。
そして ダメ元でも良いので、彼らの本国政府の在マレーシア大使館に コスト請求をしてみる という対応になるんじゃないか と推測する。
以上 (5/23記)