gary1212のブログ : マレーシア、イポーでの生活。

滞在期間がマレーシア以外の時も 含んでいます。

マレーシア-イポー長期滞在生活での日常での出来事を書いてます。

ブログの目的は、もっぱら自分自身用の日記です。

不特定多数の方に情報を早く正確に伝達したい というつもりでは全く書いていません。

このためローカルの友人からもらった情報で、それが不確実な情報でも 私が関心を持ったものは 書いています。

繰り返しますが 読者のみなさんへの確実/正確/迅速な情報提供をしたい と思って書いているのではありません。

それじゃ困る と思う方は どうぞ 読まないでください。

よしなに。

アルジャジーラを家宅捜査 ( モンゴル女性通訳兼モデル爆殺事件って言うのもあったなぁ、 マレーシアの政情 )


アルジャジーラのマレーシア拠点が警察の家宅捜査を受け コンピュータを押収された。






アルジャジーラ以外にもアストロとUnifiTVが家宅捜査を受けている。




そして この記事には 前政権の担当大臣が 「アルジャジーラ家宅捜査の動機を疑う」 とコメントしたことに対しては、「移民法では好ましからざる人物に対して移民局はすべからく措置をとることができるとされている、それだけのことだ」 と一蹴した。


The former Plantation Industries and Primary Commodities Minister also questioned the motive behind the Al Jazeera office's raid which reportedly took place today.


However, Hamzah continued on with his winding-up speech and reiterated that the government has the power to expel any foreign nationals that are deemed "unwanted".


"Under the Immigration Act 1959/63, the immigration director-general, under section 9 can take action on any foreigner whom they feel is unwanted in our country. That is my explanation.



外国系のマスメディアに対しても ( ましてや国内マスメディアにおいてをや) 最近、マレーシア政府のスタンスは強権的に臨む姿勢ますますが鮮明になってきている と感じてしまう。 





フランス系の報道機関の記事もアルジャジーラ家宅捜査を取り上げている。




シンガポール系の新聞社の記事でも同様にアルジャジーラ家宅捜査を取り上げている。








フランス系とシンガポール系の2つのマスメディアの記事の次のセンテンス部分を合わせ読むと Perikatan Nasional (PN) がスキャンダルにまみれた政党 と言っているように一瞬思ってしまう。



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フランス  AFP


Concerns about a worsening climate for the media have been growing since a scandal-plagued party seized power as part of a coalition earlier this year.


(注) AFP :  フランス通信社(フランスつうしんしゃ、L'Agence France-Presse、略称:AFP )は、フランスに拠点を置く世界通信社。世界最古の報道機関。AP通信、 ロイターにならぶ世界三大通信社の一つ。日本語では「AFP通信」とも呼ばれる。




シンガポール STRAITS TIMES


Since coming into power in March, the Perikatan Nasional (PN) government led by Prime Minister Muhyiddin Yassin has been accused of suppressing media freedom.


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でも そうじゃない。


スキャンダルにまみれた政党とは UMNO のことだろう。


Perikatan Nasional (PN)  の Perikatan は アライアンス という意味だ。


したがって 与党連立政権 を意味する。






ムヒディンがマハティールから政権奪取し、UMNOがムヒディンの与党連立政権に参画してから 「報道の自由/言論の自由」 に対する規制強化 (言論統制) の方向性が鮮明になってきた と フランス系とシンガポール系の2つのマスメディアが報道しているのだ。



ただ 複雑なのは 7月末になって 「UMNOはPerikatan Nasional (PN)に参画しない」 と発表している。


それにもかかわらず、8月になってからもアルジャジーラの家宅捜査をするなど 言論統制を強めているので その要因(原動力)になっているのは UMNO じゃなくて 別のところ ということになる。


ムヒディン首相自身の信条/方針なのか、それとも与党連立政権に参画する特定の政党が要因なのか。


そして その特定の与党とは 「急進的なイスラム主義を掲げる全マレーシア・イスラム党(PAS)」 だろうか。


そして 更には マレーシアも トルコのエルドアン大統領の思い描くようなイスラム化を目指すベクトルにあるんだろうか。



私のような外国人(日本人)には マレーシアがどのような方向に進むとしても影響はなく、無関心でいて問題ない とは言えないところが辛い。



例えば、


1) MM2Hプログラム(対異教徒)への影響
2) マレーシア通貨 への影響


など も 中長期目線で 意識/考慮しておく必要があるかもしれない。



Perikatan (アライアンス) National から離脱してUMNOは 独立政権を目指すということなのだろうが、私には 複雑すぎて フォローアップしきれない。





どうもマレーシアでの政情は流動的でわかりにくい。


混沌としている。




この勢力図は 既に 変化してしまっている状況だが、 参考にはなる。



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(以前の日本の新聞記事内容 : 抜粋)


新政権はムヒディン氏が総裁を務めるマレーシア統一プリブミ党(PPBM)、有力野党の統一マレー国民組織(UMNO)、急進的なイスラム主義を掲げる全マレーシア・イスラム党(PAS)が中心となる。いずれもマレー系の政党で、華人系政党が主要政党の一角を占めていた前政権に比べ、民族色が濃くなる。


ムヒディン新首相は南部ジョホール州出身で72歳。ナジブ政権時代に副首相、直近のマハティール政権時代に内相を務めるなど、豊富な閣僚経験を持つ政治家だ。副首相に就いていた15年に、政府系ファンド「1MDB」の汚職疑惑を巡って当時のナジブ首相を批判し、更迭された過去もある。


その後、マハティール氏と共に新党PPBMを設立し、18年5月の政権交代を実現した。マハティール氏が2月24日に首相を辞任した後も、同氏への支持を表明していたが、土壇場で野党連合の支持を得て自ら首相を目指す方針に転換。マハティール氏との争いを制し、首相に就くことになった。



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なんとなくだが 「急進的なイスラム主義を掲げる全マレーシア・イスラム党(PAS) という政党」 の存在が気にかかる。



アルジャジーラに対するマレーシア政府の対応についてはアムネスティインターナショナルも懸念を表明している。



しかし 全マレーシア・イスラム党(PAS) の立場になれば それは欧米の価値観に過ぎない、ということになるのだろう。






( 補記 :  モデル女性通訳兼モデル爆殺事件 )



そういえば 以前もアルジャジーラはドキュメンタリーで モンゴル女性通訳兼モデル爆殺事件を取り上げたことがあったなぁ。


インタビューで 関連の質問を受けたナジブ首相(当時)が 怒って席をたってしまった光景まで放映された。


( でも あのときでさへも アルジャジーラは家宅捜査など受けなかった。)




この事件では 死刑確定の犯人からの申し立てで再審理なのか関係者からの再聴取なのか 日程が決まった( 10 月21日、12 月8日) という記事が出ている。


犯人は複数(確か2名の実行犯だったかな)の警察関係者だが 1人はオーストラリアに逃亡して当地にて収監状態のまま オーストラリア政府はマレーシアへの引き渡しを拒否している。


ナジブからの殺害指令によるものだと死刑囚の1人は主張しているが、そんなことってあるんだろうか?


自分は主犯じゃないから死刑判決は撤廃してくれ という主張だろうが、ナジブじゃなくて 何か得たいのしれない背後がある という可能性はあるかもしれない。


でも 裁判所の再審理で そんな闇の世界が明らかになる ってことは 期待できるんだろうか?



こんな事件があったなんて知ると マレーシアは 闇の世界が存在する特殊な国だ って思うかもしれないが 米国だって同じだ。


ケネディ暗殺事件も真相は未だ闇の中だ。










( 参考 ; 以前のブログ記事 )









以上 (8/5記)