Confinement だから9月まで対応できない ( 産後の肥立ち)
こんな話を聞いた。
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上階ユニットの屋上テラスのタイル張り工事が不十分で テラスの雨水が下階ユニットの寝室の壁に浸み出して、壁紙が剥がれてきた。
何度か、個人請負業者(コントラクター)に来て貰って 原因が上階ユニットにあることを突き止め そのオーナー(住人)に テラスタイル張り部分の補修工事をするようにもうしいれた。
「できるだけ早くやって欲しい、遅くとも( selewal lewalanya ) 8月末までには やって欲しい」と申し入れた。
ところが 「妻が 出産後のコンファインメント期間中なので 8月中はできない 」という返事だった。
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その人にとって コンファインメントっていう単語の一般的意味(=閉じ込め/隔離)は知っていたのだが、こういう状況下で その単語を聞くのは初めてだったそうで、一体 何を相手が書いてきているのか、わからなかったそうだ。
産後の閉じ込め期間 ということらしいが、なんだろう、コロナウイルスの14 日間隔離とは関係なさそうだが 新生児と母親にコロナ予防で何か特別の隔離期間が義務化されたんだろうか と思ったという。
でもそれなら 病院で隔離するはずだし、解せないなぁ と思いながら、その後 調べてみたら 産後の隔離期間のことで伝統的(迷信要素も含む)なものだが法律上のものではない と分かった。
産後の隔離期間だとって言っても タイルのドリリングと切断工事は1、2日だけだから 工事音が煩くて 出産直後の母体と赤ん坊に良くない、というのなら その工事の日だけ実家に帰れば良い、 と思いつつ、そもそもコンファインメントってどういうものだと近所の華人の友人に 聞いてみた。
そしたら、 「華人(マレーシア)の伝統的慣習として 自分の家で 30日間 閉じこもり、実家には帰らない 、 その上階の華人もその伝統に固執するだろう。」 と教えてくれた。
以上を確かめたその人は それが当地の伝統的慣習なら 仕方ない と悟り それ以上 上階のオーナーに申し入れるのは 諦めた。
でも 上階ユニットからは 子供の走り回る床音が天井に響くので、上階オーナーには こう返信した そうだ。
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1) コンファインメントで8月中は修理工事の対応ができない という貴方の回答は理解した。
2) 一つこちらからお願いがある。 どうか子供を走らせないで欲しい、天井に響くので。
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自分の保有住宅が引き起こしている階下住宅へのダメージなので、多少の工事騒音でも我慢して 少しでも早めに隣家に迷惑をかけないようにする というのが 日本人の感覚だが、そんなことを この土地で華人相手に説教しても 無駄だ。
その人曰く、『よほど 返信メールには 「お宅のお子様(ガキ)が床を走り回る騒音は私にとって工事騒音と同じく私に健康被害を与える。」とでも書いておこうかな 、それとも 「この住宅地域は別荘利用している住人が大半なので 動物(犬猫) とお子様(ガキ) はご遠慮いただいています」 と書こうかな 、とも思ったのですが マレーシアで頭から湯気を立てていても大人気ない ので やめておきました。 それに どうやら 上階の若い夫婦は カカア天下で旦那が尻に敷かれているようで、これ以上 旦那をせっついても可哀そうだし。 でもタイル張り部分の補修工事が9月に終わっても それで完全に雨水の漏れが出ないことを確かめるのに数週間、それから内装のやり直しで数週間。 そんなことをしているうちに年末になりそうです。 本国に帰れるのはいつのことになるのやら。。。ですよ。』。
それを聞いて私は あー この人はなんという 人格者なんだろうと 感服した。
私のところも 上階の子供が走る床音(=我が家の天井音)で悩まされた経験があるので 良く分かるのだが、何かある度に青筋立てていたんじゃ ストレスが溜まる一方だ。
海外での生活は、如何にストレスフリーでのんびりとやっていくかが こつだ。
私も この人を見習ってマレーシア生活を楽しむことにしたい。
以上 (8/15記)