gary1212のブログ : マレーシア、イポーでの生活。

滞在期間がマレーシア以外の時も 含んでいます。

マレーシア-イポー長期滞在生活での日常での出来事を書いてます。

ブログの目的は、もっぱら自分自身用の日記です。

不特定多数の方に情報を早く正確に伝達したい というつもりでは全く書いていません。

このためローカルの友人からもらった情報で、それが不確実な情報でも 私が関心を持ったものは 書いています。

繰り返しますが 読者のみなさんへの確実/正確/迅速な情報提供をしたい と思って書いているのではありません。

それじゃ困る と思う方は どうぞ 読まないでください。

よしなに。

タイピン 十八丁 の 炭焼工場 (日本軍が炭焼技術を伝授 vs シビルの身におこった出来事 )




ペラ州に太平(タイピン)という街がある。


そのタイピンの外れに十八 丁という漁村がある。


漁村と言っても 海辺ではなく 河辺にある漁村なのだ。



このあたり一帯は マングローブの広大な森に囲まれている。



漁村の入り口に炭焼工場がある。


この炭焼工場に 灰 を買いに来たのだ。



灰はアルカリ性なので、庭の野菜畠に撒くと良い ということで、わざわざ イポー郊外から高速道路を走って、えっちらおっちら と片道一時間かけてやって来たのだ。


この炭焼工場には 以前にも来たことがあるが往復140キロの距離だ。




灰を二袋購入し、車に積んでもらって 、近くの海鮮レストランで食事を、としたら、炭焼工場見学のツアーが始まったので、ツアーに紛れ込んだ。



でも 工場オーナーの説明は 福建語だ。 ツアー見学客が 華人ばかりなので、仕方ないけど。


この工場オーナーとは、先ほど、灰を購入した後 少し話をした。


私が日本人だと分かると、この工場の歴史を説明してくれた。



太平洋戦争 中 、日本軍が マレー半島を南下してシンガポールを占領した際、このタイピンも進行ルートだった。


オーナーの住居も日本軍が本部としていた。


大勢の兵隊が 駐留した。


その駐留部隊の兵隊が、周りの広大なマングローブ林を見て、これらの樹で炭を作れないか と考えたそうだ。



兵隊の厨房で 炭を使って 食事を作ることができないか、と考えたのだ。



たまたま兵隊の中に 炭焼に詳しい人がいたのだろう、日本軍将校にはそんな人はいないはずなので。



現オーナーのお父さんの時のことだった。



私は聞いた、「 日本軍の占領統治って、わずか 3,4年のことだったでしょ。そんな短期間のうちに マングローブから樹を 伐採し、炭焼テストをして、炭焼炉を作って、最後には 炭焼工場まで完成させたの? 」


オーナーは そうだ という。


もちろん 今の炭焼工場の前身なので、規模は小さいものだったのだろうが、ここを占領・駐屯駐留の期間中に、 樹の伐採、マングローブ林から川を輸送し工場までの水上輸送、川から工場敷地内までの運河建設、 炉の建設、などを現地人を使って作業し、かつ 炭焼の指導 までした ということなのだ。



オーナーは 黒板に 三井 という字を書いて この名前の人が 炭焼を教えてくれた という。 ( 実際のところは分からない。 オーナーのお父さんの時のことだったし、一兵卒の名前が 三井だったのか、あるいは 炭焼に成功した後、三井物産の人が来て 炭の物流を担当したということなのかもしれないからだ。)


オーナーは 日本に昨年行った時、至る所で 三井住友 という看板を見たので、あの三井と関係があるのだろうか、と驚いた とも言っていた。



この炭焼工場は 息子は継がないが 甥が後継者だ、と言う。息子達は 他の業種に就いて KLだったか シンガポールだったかで働いているが、本人達が進みたいようにすることでいいんだ と言うのだ。



工場見学に紛れ込んだ後、オーナーの見学ツアーの説明がうまかったのだろう、(福建語解説の合間に私のために 少しだけ 英語も入れてくれた ) チャコール石鹸 と 木酢 を お土産に買った。



炭焼をする時に出る樹からの水蒸気に含まれる成分を使った木酢だ、蚊よけ や 殺菌作用があるという。


チャコール石鹸については、炭の成分をオリーブオイルで固めたもので 美顔効果てきめん だら、何たらかんたら だったが、実は説明は良く聞いていなかった。


でも値段が ひとつ18RM もすると言う。 石鹸ひとつが約500円 だと言うのだ。そんな超高級石鹸なんて 日本でもなかかな出会えない。

早速 3個買った、3個で ボリュームディスカウント、50RM。




( 蛇足 )


日本軍の占領統治時代、 このような 炭焼技術の指導 をして あとあと マレーシアの人から感謝されている という話ばかりだといいのだが、現実は違う。


こんな記事( 下記 シビル )を見た。 なぜ今頃 このような事が出てくるのか、何か ポリティクスな関係が背景にあるのだろうか。( 華人XXの身におこった出来事 ではなくヨーロッパ系のシビルを取り上げている点も 政治的な臭いを感じる。)


ナジブ首相はマハティール政権時代の批判を展開している。マハティール政権下で発生し隠匿されていたとされる中央銀行での巨額の為替損失の実態解明もそのひとつだ。


マハティールはルックイースト政策で 日本を見習え と日本礼賛主義だったが、ナジブ首相としては シビルの身におこった出来事を学校教科書に歴史項目として記載させたいのだろうか。 日本でも教科書検定制度があるように マレーシアでも 検定制度があるのだろうが、マレーシアが韓国 少女像のように エキセントリックにはなって欲しくはないものだ。




Formal proposal needed to include historic figure Sybil in books | New Straits Times | Malaysia General Business Sports and Lifestyle News ( シビル の身におこった出来事 )

https://www.nst.com.my/news/exclusive/2017/09/276519/formal-proposal-needed-include-historic-figure-sybil-books



以上 (9/17記)