マハティール vs フランス ( 対立を避ける方法 : 無関心になること)
マハティールのTwitterコメントが物議を醸している。
マハティールからは「コメントの一部のみを切り出して都合のいいように批判している。その後に続いて書いてある部分をよく読め。」と反論しているが、Twitterは削除されてしまった。
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外務省
【広域情報】預言者ムハンマドの風刺画問題をめぐる抗議活動及びテロの脅威に関する注意喚起
2020年10月16日、フランスにおいて、預言者ムハンマドの風刺画を授業で取り扱った教師が殺害される事件が発生し、この事件をめぐるフランス政府の対応等に対する抗議を目的としたデモが世界各国・地域で行われています。また、預言者ムハンマドの風刺画問題をめぐっては、ISIL(イラク・レバントのイスラム国)等がフランスに対する攻撃を呼びかけています。
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物事を極めて単純化してしまえば 要点は次の2つだ。
1) マハティールは 基本的に 西洋人が嫌いだ。
2) 歴史的にみると、イスラム教は 布教を軍事活動に拠って発展させた。 本質は軍隊なのだ。
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アブー・バクルの後で2代目カリフとなったウマルは、新たに将軍を任命し、態勢を立て直し、636年、カーディシーヤで重装の騎兵や象兵を含むペルシア軍を撃破し、642年にはニハーヴァンドでペルシア皇帝自らが率いる親征軍を大破して、皇帝は数年後に部下に殺されて、こうしてペルシア地域も、イスラム教徒に下ったのであった。 一方、こうした遠征と同時並行的に、イスラム軍は、海からも遠征を開始した。637年、小艦隊ではあったが、イスラム軍はアラビア半島東部のオマーンを出港して、インドのボンベイ付近を略奪し、その後も、インド洋方面への攻撃を繰り返した。
こうして、イスラム教はその軍事活動をもって教勢を中東中に広げ、周辺地域への遠征活動はその後も続き、短期間のうちに大規模なイスラム帝国を築き上げた。
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世界平和への道のりは遠い。 それどころか、目下、ベクトルは分断化の方向だ。
宗教が統一化されることは決してない。
でも宗教の対立を避けることは 次のいずれかができれば 可能かもしれない。( 一神教にとっては 高いハードルだが。)
1) お互いの宗教を尊重すること
or
2) お互いの宗教に口出ししないこと
or
3) お互いに無関心になること
マレーシアの現況は、なんだか 3) のような感じがする。
ハリラヤ、 ラマダン、 ディパバリ、春節 などなど 色々あるが、マレー系、インド系、華人系、お互いに 全く無関心だ。
分断化は宗教分野に限らない、世界経済も、グローバライゼーションから地域経済へ だ。
自国ファーストで保護主義型に進もうとしている。
リカードの比較優位経済学(比較生産費説)なんてのを 昔 習った時、多いに納得したものだが。。。
とかく 世の中は複雑だ。
以上 (10/31記)