ワクチン接種19 (アストラザネカ : 有効性76%: 主にUSでのサンプルテスト結果、厚生経済学 )
キャメロンの友(華人)人から「元気でやっているか」とwhatsappが届いた。
「日本は桜シーズンに入り、元気でやっているが、ワクチン接種がいつになるか見当がつかない」と返事を出した。
直ぐに、友人からは「キャメロンでもまだワクチン接種は進んでいない」と返信がきた。
今後、ワクチン接種が始まっても、ワクチンの種類が気にかかる。
The updated 76 per cent efficacy rate compares with rates of about 95 per cent for vaccines from Pfizer/BioNTech and Moderna.
最新の発表ではアストラザネカの有効性は76%となっている。
(The latest data was based on 190 infections among more than 32,400 participants in the United States, Chile and Peru.)
ファイザーやモデルナが有効性95%であるのに比べると随分低い。
The AstraZeneca vaccine is, however, seen as crucial in tackling the spread of Covid-19 across the globe, not just due to limited vaccine supply but also because it is easier and cheaper to transport than rival shots.
そうであっても 廉価、輸送/取扱の容易さ、などを考慮するとアストラザネカに頼らざるを得ない という事情もあるようだ。
他にも、76%であれば、Rノートを充分に引き下げるだけの有効性がある と各国当局は考えているとも思われる。
Rノート : 基本再生産数: R0という記号で、英語ではアール・ノート(R naught)
となると、アストラザネカを接種したからと言って、各個人の安心度は短期的には低い(3/4程度)、が、他方、長期的には社会全体の安心度は高くなっていく。
個人の効用より社会全体の効用を優先するという考え方が背景にあるのだろう。
そんなことを考えていたら、ふと昔習った「厚生経済学」のことを思い出した。
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さまざまな経済環境において最適な状態は何であるかを規定し,実際の経済で運営されているメカニズムがその最適な状態を達成できるか否か,達成できないときにはどのような政策が必要か,などを分析する経済学の一分野。すなわち社会厚生の概念に内容制約を加えて経済政策が妥当かどうかの基準を確立し,その応用を企図する経済学である。
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以上 (3/26記)