ワクチン接種 28 ( 有効性95%の意味 )
ある整形外科のブログにこんなことが書いてある。
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ファイザーが出している有効率95%の意味
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臨床試験に参加したのは約4万3500人。これを半数ずつワクチン群とプラセーボ群に分けました。1ヶ月追跡調査して、新型コロナ感染症を発症したのがワクチン群8人に対し、プラセボ群162人でした。プラセボ群がワクチン群の約20倍の発症でした。ここからワクチンを接種しなかった場合に100人発症するところ、ワクチンを接種すれば1/20の5人に抑制できたという結果を導き出したのです。つまり100−5=95人の発症を予防したので95%の予防効果と謳っているのです。
しかし、これは完全に数字のマジックです。実際には約2万1750人にワクチン、2万1750人にプラセーボを注射しています。プラセーボの何もしなかった場合に162人発症したのに対しワクチン接種で8人ですから、162−8=154人がワクチン接種によって発症が抑制されたことになります。154÷21750=0.0071となり、ワクチンを接種した人のうち約0.7%の人がワクチンの効果が得られることになります。即ち、残りの99.3%の人はワクチンを接種してもしなくとも発症しない人はしないということなのです。
皆さんは、ワクチンを接種すれば、95%の人に効果があると勘違いしていると思います。ワクチンを接種した人のうち0.7%の人にしか効果が得られないのです。母集団を検討に入れなければなりません。
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「ワクチンを接種した人のうち0.7%の人にしか効果が得られないのです。母集団を検討に入れなければなりません。」
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このセンテンス、完全にエラー/アウトだと思う。
第二パラグラフに「これは完全に数字のマジックです」 だなんて 書いてあり、第三パラグラフの最終センテンスに続いているが、これはおかしい。 大誤解を招く。
新型コロナでは無症状感染者が多数存在するので、ワクチン接種によって 感染予防の効果(有効性)は実証困難、とされている。
他方、発症予防の効果(有効性)は評価可能だ。
だから 言えることは 第一パラグラフまでで、それ以上のことは何も言えない、と言うのが正しい理解だ。
CDCの解説を読もうとしたが、難しそうなので やめた。
以上 (6/4記)