イベルメクチン 1 (WHOの見解)
イポーの華人友人のChrisがWhatsAPP で何かの記事を転送してきた。
なんだろうと思って読んだら イベルメクチンに関する記事だった。
そう言えばイベルメクチンって以前にも聞いたことがあるなぁ でも何だったか、よく覚えていない、と思って記事を読んだら、少し思い出した。
蘇ってきた記憶では、「イベルメクチン =ノーベル賞受賞の大村博士 + コロナワクチン 」というような内容だったが、最近のマスメディアでは 関連記事はあまり見かけない。と思ったら こんな記事を見つけた。
Chrisの送ってくれた記事と同じく、イベルメクチンの効果についての実例が多く引用されている。
気になるのは、次の憶測部分だ。
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わざわざ新薬を開発するのは、特許権のなくなったイベルメクチンをいまさらCOVID-19の治療薬として適応を取り付けても、経済的なうまみは何もないという側面もあるのではないか。体重70キロの患者の治療に必要なイベルメクチン(日本では「ストロメクトール」)の薬価は、日本では約3500円だが、世界的な相場は数百円といわれる。メルク社にとって、イベルメクチンは、もはや利益のない薬剤なのだ。
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本当に そんなことってあるんだろうか?
WHOの見解を調べてみた。
イベルメクチンの使用を禁止はしていないが、奨励しているわけでもない。
(臨床試験に限って使用することをアドバイスしている。つまり感染/発症予防の目的で利用する免疫ワクチンとしての有効性は現時点では不明というのがWHOの見解だ。治療効果についてはデータ不足でどの程度の効果があるのかWHOとしては明確にできないが、使いたかったらどうぞ、ということのようだ。)
The group reviewed pooled data from 16 randomized controlled trials (total enrolled 2407), including both inpatients and outpatients with COVID-19. They determined that the evidence on whether ivermectin reduces mortality, need for mechanical ventilation, need for hospital admission and time to clinical improvement in COVID-19 patients is of “very low certainty,” due to the small sizes and methodological limitations of available trial data, including small number of events.
以上 (6/10記)