生存確認システム 7 ( 保険加入資格 、 保険数理:群団 、保険料は日馬二重請求できれば荷重負担なし )
マレーシアの保険にMM2Hなどの日本人は加入できるのか どうか。
生命保険の場合には 保険数理の観点からは 困難だろう(注)。
( 注) 実際の取り扱いがどうなっているかは調べていない。
というのは マレーシア人と日本人では平均余命が異なるので マレーシアの保険会社としては 保険群団の構成に 日本人まで含めるというような面倒なことはしない と思うからだ。(注)
だから もし仮に 日本人が マレーシアの生命保険に入りたいと言っても 保険会社の方では マレーシア人専用の保険ですので日本人の方は加入できません と断ってくる のじゃないだろうか。
(注) 厳密に考えると 生命保険の場合でもマレーシア人が年齢別/男女別に保険群団を構成するわけではないように思う。というのは マレー系、華人系、インド系では 明確に平均寿命が異なるからだ。 保険会社では実際の保険群団の構成はどのようにやっているのだろうか。)
この点、医療保険の場合は事情が異なる可能性がある。
マレーシア国内において 病気や怪我をする確率は 日本人であってもマレーシア人であっても 大きな有意差はないだろうと考えるからだ。
だから 保険会社に 医療保険の加入資格を照会してみることも無駄ではないかもしれない。
もし 加入可能で 保険料もさほど高額でないなら クレジットカード付帯保険だけで安心せずに 加入の是非も検討すると良いかもしれない。
というのは クレジットカードの付帯保険はあるものの 意識不明状況にて 緊急に病院に運び込まれて同行者がデポジット問題で苦慮するリスクを考慮すると 各自が マレーシア国内でも現地での医療保険に加入しておき その保険情報を 相互に交換しておけば 病院受付で 同行者が慌てることもなく、デポジット不要で 治療/入院 などに進むことができるからだ。
問題は クレジットカードの付帯保険と異なり 保険料を支払う必要が出る点だ。
クレジットカードA とB で 保険の二重請求はできない とクレジットカード付帯保険の説明書には明記されているが、それは 日本国内で発行されたクレジットカード付帯保険など 日本で契約した保険についての話なのか。
もし マレーシア国内で別途加入した医療保険に関しては この二重請求禁止条項が適用されない ということなら、まずは マレーシア国内での医療保険で治療/入院をして 容態が安定したところで本人がクレジットカードの保険セクションに連絡して 保険請求をすれば 良い ということになる。
なお その場合でも 病院は 二重には領収書を出してくれないので どうやって保険請求をするのか という問題は残る。
以上 (9/11 記)
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(参考)
保険は多くの保険契約を集めて保険群団を構成し、大数の法則を機能させることによ り運営される制度である。そして保険群団は、個々の保険契約の損益を通算するベース となる単位である。このため保険群団をどのように構成するかは、事業の安定性・健全 性と契約間の公平性の両面において、保険事業に大きな影響を与える。
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