gary1212のブログ : マレーシア、イポーでの生活。

滞在期間がマレーシア以外の時も 含んでいます。

マレーシア-イポー長期滞在生活での日常での出来事を書いてます。

ブログの目的は、もっぱら自分自身用の日記です。

不特定多数の方に情報を早く正確に伝達したい というつもりでは全く書いていません。

このためローカルの友人からもらった情報で、それが不確実な情報でも 私が関心を持ったものは 書いています。

繰り返しますが 読者のみなさんへの確実/正確/迅速な情報提供をしたい と思って書いているのではありません。

それじゃ困る と思う方は どうぞ 読まないでください。

よしなに。

マレーシア 独立記念日 と マレーシアデー : サラワク/サバ州の心理分析 ( サラワク白人王国の映画化 )

以下は マレーシア日本国大使館からのメール(一部抜粋)だ。



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1 8月31日は,マレーシアの独立記念日です。本年は独立60周年という節目の年であるため,祝賀行事も例年以上の規模で開催されることが予想されます。また,9月16日はマレーシアが東マレーシアとの連邦制を導入したことを記念する「マレーシアデ-」で,各地で祝賀行事が開催されます。



1 マレーシアは,8月31日に独立記念日,9月16日に連邦制度導入を祝う「マレーシアデ-」を迎えます。本年は,独立60周年という節目の年となるため,各地で開催される祝賀行事は例年以上の規模で開催されることが予想されます。


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休館日カレンダーでは 建国記念日 と言ったり、メールでは独立記念日と言ったり、大使館の公表文書のチェック体制は一体 どうなっているのか と思うが、それはさておき、今回は 8/31 と 9/16 の両祝日に関しての感想(心理分析) を記そう。



マレーシア政府では 現在 8/31 を英語では National day、 9/16 を Malaysia day と呼称している。



なぜ 似たような名前の祝日が二つもあるのか。



それはボルネオ島 の2州からの強い反発の関係で 8/31 以外に 9/16 を祝日設定せざるを得なかった という事情がある。



ボルネオ島の地図を見ると マレーシアとインドネシア に分かれている。


ひとつの島なのに なんでだろう。




どうやら ひとつのボルネオ島と言っても、現在のマレーシア領土と インドネシア領土では その昔から 経済圏が全く別だった からだと推測する。


サラワク州 サバ州 は 古くは 中国/インド との海洋交易でマラッカ海峡を通過する船が、そして 18世紀以降には ヨーロッパ列強が中国 を目指して、多くの帆船が、海洋交通路 として使ったルートに面している。


他方 ボルネオ島のインドネシア領土地域は、これらの海洋交易経済圏とは無関係の存在だったのだ。



経済圏が国境を決めた と理解すれば分かりやすい。 ( イギリス vs オランダ 支配 の歴史も 影響しているだろうが その根源は やはり経済圏だと思う。)



そして 同じ経済圏だとは言っても、マレー半島 西海岸側、マレー半島 東海岸側、 ボルネオ島 では 明らかな経済格差がある。


( ただ、実際のところは、海のシルクロードを利用した大型船の大半は、サラワク/サバ は 素通り したのだろうし、ポルトガル オランダ イギリス も シンガポール マカオ 広州 上海 には関心を持って進出/拠点化しても、サラワク/サバ には 興味なし だったろう。そう言う意味では、両州は お金はないが 実質的には ズーッと独立国だったという自負心/プライドのようなものがあるのかもしれない。)



そこで 経済面では マレー半島サイドに叶わないボルネオ島2州としては、なんとかして 意地を見せたい 、 という心理が働くのだろう。



サラワク/サバ州は、マレーシア連邦に参加する条件として サラワク/ サバ のマレーシア国民は マレーシア半島に行く時は 入国審査( パスポートチェック)は受けない ( ので パスポート携帯不要) が、逆に マレーシア半島側のマレーシア国民が サラワク/サバ州 に来る時は 入国審査権限を両州は有する (ので パスポート携帯必要) という条件を突きつけ、了解されたそうだ。(注)


( 注) この話は地元のマレー人と雑談している時に聞いた話でありその信ぴょう性は確認していない。また その話が事実であったとしても、現時点での実際の運用がどうなっているのかは調べてないので 知らない。なおマレーシア観光庁のwebでは 外国人が「※マレー半島からボルネオ島(サバ・サラワク両州)へ移動する場合、国内移動であっても、両州到着時にパスポートチェックがあります。」と書いてある。普通の国家なら国内移動の場合、パスポートチェックはしない のが当たり前なので、やはり サバ・サラワク両州は 特別なステータスを保持している のだろう。



ボルネオ島には 白人王国があったという。 それほど 遠くない過去のことだ。(注)

アメリカの映画会社だったと思うが 映画化を予定しているという新聞記事も出ていた。



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White Rajah: Malaysia’s first Hollywood epic film - Star2.com


http://www.star2.com/entertainment/movies/movie-news/2017/07/06/white-rajah-malaysias-first-hollywood-epic-film/


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おそらく サラワク/サバ州の人達にとっては ごく一地域 ごく短期間 白人王国があったものの そんなのから 独立したなんて話でもなく、マレーシア半島側がイギリスからの独立をしたと喜ぶ 8/31 なんぞ 全く あっしたちにゃ 関係のないことでござんす、 という心理なのだろう。




(注) サラワク王国(1841年 - 1946年); ボルネオ島北部(現在のマレーシア・サラワク州とブルネイ)に存在した白人王国。ジェームズ・ブルック (James Brooke 在位1841年 - 1868年) が建国し、ブルック王朝3代の白人王が統治した。




以上