gary1212のブログ : マレーシア、イポーでの生活。

滞在期間がマレーシア以外の時も 含んでいます。

マレーシア-イポー長期滞在生活での日常での出来事を書いてます。

ブログの目的は、もっぱら自分自身用の日記です。

不特定多数の方に情報を早く正確に伝達したい というつもりでは全く書いていません。

このためローカルの友人からもらった情報で、それが不確実な情報でも 私が関心を持ったものは 書いています。

繰り返しますが 読者のみなさんへの確実/正確/迅速な情報提供をしたい と思って書いているのではありません。

それじゃ困る と思う方は どうぞ 読まないでください。

よしなに。

GS 1MDB 和解金 ( 1.4ビリオンRM の内容 )




なんで こんな少ない金額で妥協してしまったんだ、 というコメントだ。


前政権の財務大臣としては 現政権のやることなすことはことごとく否定する立場にある。



日本での野党からの政権批判と同じ構図だ。








以前のブログ記事に書いたが、1.4ビリオンRM の内容がさっぱりわからないので この記事を読めば 多少は疑問解消するか と思った。



It was also mentioned that Goldman Sachs had come up with the US1.4 billion amount after running valuation for assets they aim to seize, then deciding there were no major risks of exposure and value fluctuation, the difference of which they would have to compensate for.



でも やっぱり さっぱり わからない。



以上 (8/2記)



( 追記)




前財務大臣から 1.4ビリオン部分についての指摘コメントが出ている。


ひとことで言うと「まやかし」じゃないか! という批判コメントだ。


私も 「総額3.9ビリオン米ドルで和解合意した」 という表現についてはそう感じる。



The former finance minister cited a Goldman Sachs release that explicitly said the sum was from “assets related to 1MDB seized by governmental authorities around the world.”



The bank also said it saw no significant exposure from that portion of the settlement, which was on top of a US$2.5 billion cash payment to settle criminal charges that Malaysia filed against Goldman and its directors over a bond issue conducted on behalf of 1MDB.


“In other words GS is asserting that its US$1.4 billion guarantee that Malaysia would receive from assets related to 1MDB seized by government authorities throughout the world will not likely cause GS to make any significant payments.



米国などの世界各国の当局が既に差押え済みの資産をGSは精査して、価値が1.4ビリオン以下に下落しないものを見定めた上で、GSはマレーシア政府に 「もしこれらが 1.4ビリオン以下になったら 不足額はGSが補填する、つまり 1.4ビリオンの回収価値を保証する 」と提案/合意しただけのことだ。



それなのに マレーシア政府からの発表は、2.5ビリオン米ドルの現金払いのほか、この1.4ビリオン米ドルの回収価値保証を加えて 3.9ビリオン米ドルの和解金額をGSから勝ち取った なんて言っているが、全く まやかしだ、 と前政権の財務大臣は指摘している。



::::::::::::



上記に 『私も 「総額3.9ビリオン米ドルで和解合意した」 という表現についてはそう(=まやかしと)感じる。』 と書いたが、1.4ビリオン米ドル部分の概要は次のような事情があるんだろう と思う。



(背景)


米国を含む各国当局が差押えた資産だが、絵画や不動産など多岐にわたる。


マレーシアとしては それらの差押え資産をそのままの形で返還してもらっても取り扱いに困る。 


差押え資産を処分して現金化して国庫に戻し入れる必要がある。


例えば時価評価の総額が2ビリオン米ドルであっても 流動性に乏しい資産は処分価格と再取得価格とが乖離しやすい。 


マーケットに精通していない素人が保有資産を換金化処分しようとすると 買い叩かれて 1ビリオン米ドルしか 手にできない ってことになる。


良い買い手が登場しないことには 買い叩かれて 処分価格はガクンと下がってしまう。


良い買い手が現れるまで 何年も寝かせておくと 維持コストがかかってしまう資産もある。



(GSの提案)


そこで GS は こんな提案をしたんじゃないか。


マレーシアに返還されることになっている各国当局差押え資産の換金化処分をお手伝いしましょう。


まずGSが資産価値査定をして1.4ビリオン米ドル(以上)での売却価値があるものを選び、これらについて GSが責任を持って 現金化します。 


不動産でも絵画でも GSには マーケットに精通した専門家がいて、アドバイスもできるし 代行処分もできます。


もちろん アドバイスコミッションや代行処分の手数料は いただきますが、1.4ビリオン米ドルの現金回収は保証します。




(マレーシア政府の事情)


マレーシア政府にとって 時価評価2ビリオン米ドルの差押え資産を米国から返還されても それを2ビリオン米ドルに現金化するだけのノウハウはない。


政府機関にはそんな業務を扱う専門セクションもない。


下手にどこかのセクションに担当させて各国のマーケットで処分しようとすると 買い叩かれて 1ビリオン米ドルか、あるいは もっと少ない金額しか手に入れることができないリスクが高い。


となると GSの提案に乗る方が得策だ。





以上 (8/6記j