マレー半島 東側 についての雑感
東海岸の道路を走ってみた。
パハン州都のクアンタンからジョホール州のデサルビーチまで、322km。
グーグルマップでは4時間20分ほどの最速ルート運転時間だが、実際には7時間かかった。
途中 海岸線に停車し、海辺に出て南シナ海の写真を撮ったり、オランアスリの道端ショップ(掘建て小屋)でまな板を買ったり、運転中、マレーバク横断注意の動物道路標識に出会うと、「ヘッーー、夢喰いバクがこの辺りにいるんだ!! 」 と減速して、見回してみたり。
なので、グーグル マップの表示する最速ルート運転時間には、遠く及ばない。
おまけに ティオマン島行きフェリーJettyのあるメルシン(写真)でも、1時間ほど昼食休憩し、安全運転でノンビリ走ったので 7時間もかかってしまった。
Desaru へは二回目だが、今回は奮発してDesaru Beach の4スターホテルをせっかくとったので、早めにチェックインして、dinnerの前に のんびりと ビーチのお散歩を、という目論見は、見事に消滅してしまった。
運転途中、気づいたことがある。
KL - Ipoh - ペナン の間を運転中には 頻繁に見かける高級乗用車(ベンツ、BMW 、等)の数が、こちら側 東海岸沿いの道路で 極端に少ないのだ。
その昔、ポルトガル、オランダ がマレー半島に拠点を作ったのはマラッカ海峡のある半島西側だし、その後の英国も シンガポール、マラッカ、ペナンという半島西側を活動拠点としたし、ティンマイニングのイポーもそうだ。
半島西側は偏西風の関係で良港となる貿易拠点が確立発展し、近代になっても 錫鉱山はイポー、タイピン 地区という半島西側での産業発展という歴史だった。
そのため、過去、華人やインド系が労働力として半島西側に数多く入り込み、他方 半島東側では 大きな産業発展もなく、マレー人中心のままで今日まで来てしまった ということなのだろう。
でも半島東側も 野生/自然のままというわけでもなさそうだ。
パームプランテーションの拡大で像の生息地ジャングルがどんどんと狭くなり、野生像の保護が必要になって来ている というビデオを ベントン 近くにあるエレファントサンクチャリで観た。
半島東側の海では海底石油掘削産業も進んでいるが、パームプランテーション産業も石油掘削産業も人手が入らない産業なので、半島東側のマレー系の地元民は 高級乗用車を手に入れるだけの経済発展の恩恵を受けることは 今後もないのだろう。