ベクトル空間と空間ベクトル (n次多項式、実数値関数、部分空間)
ベクトル空間と空間ベクトルは同じものじゃない。
空間ベクトルは平面ベクトルの次の次元に出てくるベクトルで、言ってみれば、ベクトルの種類の一つだ。
一方 ベクトル空間は 幾何ベクトルが満たす演算法則が 高次元ベクトルであっても適用されてほしい という要請から定義された「集合」の要件だ。
実数係数多項式全体がベクトル空間になる事例から始まり、更に 進んで、実数値関数 の場合を考える。
区画[ab]上の実数値関数全体の集合をベクトル空間として(つまり集合)として考える。
加法とスカラ乗法をどのように定義すると、ベクトル空間になるか。
加法とスカラ乗法で 閉じているという要件を満たした上で 更に8つの要件を満たすものがベクトル空間だ。
この閉じている というところの意味だが、なんだか分かりにくいので、何か良い解説がないかと探した。
まずは部分空間の具体例から。
線形代数 II 2017 (2-2) 数ベクトル空間の部分空間
以上(3/13記)