gary1212のブログ : マレーシア、イポーでの生活。

滞在期間がマレーシア以外の時も 含んでいます。

マレーシア-イポー長期滞在生活での日常での出来事を書いてます。

ブログの目的は、もっぱら自分自身用の日記です。

不特定多数の方に情報を早く正確に伝達したい というつもりでは全く書いていません。

このためローカルの友人からもらった情報で、それが不確実な情報でも 私が関心を持ったものは 書いています。

繰り返しますが 読者のみなさんへの確実/正確/迅速な情報提供をしたい と思って書いているのではありません。

それじゃ困る と思う方は どうぞ 読まないでください。

よしなに。

マハティール発言に学ぶ ( 心変わり )

Dr M: I wanted to abolish ISA in 1987 - Nation | The Star Online


https://www.thestar.com.my/news/nation/2017/10/27/dr-m-i-wanted-to-abolish-isa-in-1987/





記事の最後のセンテンスは次のとおりだ。



However, Dr Mahathir listed the repeal of ISA as one of the main reasons why he had withdrawn his support for Najib's government in August 2014.



このセンテンスの英文解釈は なかなか 難しいものがある。


何が どう難しいかって?


書いてあることは 、以下のとおりなのだが、何がなんだか さっぱり分からないのだ。人間の心変わりって言うのは。



1) 目下、マハティール元首相は現首相のナジブと対立している。

2) 2014年8月にマハティールは ナジブ政権不支持に転向した。

3) 不支持に転向した主な理由の一つは (ナジブ政権下での) ISA(注)撤廃だった。


(注) ISA = Internal Security Act



マハティールは自分が政権担当していた時には、国家治安維持の観点から ISA は必要な法律だとして 法の運用/執行をしていたが、ナジブが政権を引き継いだ後、マハティールが重要な法律だと考えている ISAを ナジブが撤廃してしまった ので、それ以降、マハティールは反ナジブ勢力になった 。


と、ここまでは 、そうなのか、形式上は引退したとは言えど 隠然たる勢力を保持する元老が院政政治を敷いていたのに反旗を翻されて 頭に来た という構造なんだなぁ とわかった。




そういう点からは、マハティールはISA擁護派 だった、はずなので、現在においても、そのまま その姿勢を貫く発言をしているなら 、それはそれで首尾一貫しているのだが、最近のマハティールの言動は ISAに関して矛盾する発言が出ている というのだ。





マハティールとしては、治安維持に責任を持つ警察長官 からは ISAは必要な法律であるとのコメントがあり、ISAにより不穏分子を取り締まることに同意していたが、万が一、過度な/不適切な運用/執行があれば、自分としては、速やかに釈放する措置を取る という運用方針で対応することにした。


1987年にISAを適用して106名もの逮捕者を出したのは、警察主導で進められたものであり、マハティールとしては この事態に同意出来ずISA廃止を警察に打診したものの 大反対に会い、結局 治安維持は警察力に頼らざるを得ないことを考慮し、それ以上には警察組織との対立は避けた、と最近 マハティールは回顧した。



"So if he says we need to catch this person, then go ahead. But as long as I can release them as soon as possible," Dr Mahathir said.


警察長官が この人物の逮捕が必要です と言ってくれば まず私はそれを認めた 上で、私ができる場合には 速やかに釈放することにしていた、 とマハティールは語っている。




うーむ、、、昔のことを 不確かな記憶で喋りすぎるのも 危険だ。


その時には その時々の個別事情とか、背景があったのだろうが、そんな細かなことは忘れてしまって、一般的な話として発言してしまうと、文字だけが一人歩きしてしまう。



色々と勉強になる。


でも この新聞記事だって マハティール批判派によって 印象操作を加えようとしている可能性がある。


まぁ どこの国でも同じだけど。



以上