ファーウエイ ( 重商主義、 国策会社 、 マハティールの考え方 )
::::::::::::
重商主義
国家が積極的に産業を保護・育成し、輸出を増やして国を富ませようとする経済思想。
16~18世紀の欧州で盛んだったが、輸入を厳しく制限する保護主義の弊害も招いた。
::::::::::::
最近マスメディアがよく取り上げている 「 企業 vs 他国政府」関連 のトピックス記事としては 以下がある。
「ファーウエイと 米国政府」、 「日産とフランス政府 」 、「ゴールドマンサックスとマレーシア政府」
前者の二つは 重商主義化している現代を表象しているようだ。
その昔、オランダ東インド会社とか イギリス東インド会社 というのがあったが、これらは 重商主義的政策の支柱だった と解説されていた。
::::::::::::
東インド会社(ひがしいんどがいしゃ)とは -
https://kotobank.jp/word/東インド会社%28ひがしいんどがいしゃ%29-1581391
::::::::::::
さすがに 現代では そのような露骨な形での 国策会社はない とは思うのだが 、ファーウエイなどは 中国政府(中国解放軍)の支援で成長した会社、ということになると 中国重商主義政策の下での 「隠れ国策会社」 だ、と米国政府は認定しているのだろう。
この点、ゴールドマンサックスとマレーシア政府の対立は 大分 毛色が違う。
1MDBは ナジブ政権下における国策会社であった ことは間違いないが、この国策会社は 重商主義とは無関係だ。
でも マハティールにとっては 強欲な欧米人の会社が マレーシアの国策会社を喰い物にした、という気持ちで いっぱいなのだろう。
::::::::::::
マレーシア当局、前政権の1MDB汚職事件でゴールドマンを起訴 元社員ら4人も | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/12/1mdb4.php
::::::::::::
歴史は繰り返す と言うが、この重商主義化傾向は 今後 私の生活にどのような直接的影響を与えるだろうか と考えてみた。
スマホかなぁ。
ファーウエイのスマホ(4G)を私はマレーシアでは 使っているんだけど、米国は 5G 契約をファーウエイとは禁止にしたい と書いてある。
::::::::::::
米国政府はファーウェイに対し、米国内での企業買収を禁じ、ネットワーク機器の供給契約から締め出し、さらには、同盟国にファーウェイと次世代通信規格「5G」の契約を結ばないように圧力までかけている。
::::::::::::
でもマハティールのことだ、米国政府の言うことなんぞ 聞かない 、という可能性もある。
他方 マハティールは 中国も好きじゃない。
中国解放軍に支えられたファーウエイなんぞ もってのほか と思っているかもしれない。
いやはや 世界情勢がどのように動いて行くのかを予想するのは 本当に難しい。
以上 (12/19 記)