イランとイラク (1) (ペルシャとアラブ、イランはなぜシーア派、 トランプ大統領イラン司令官殺害命令 )
今日(1/6)の新聞記事(日経)にこんな解説が書いてある。
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(抜粋)
トランプ氏が火をつけたシーア派の怒り
「戦争を止めるためだ」。イランの革命防衛隊司令官の殺害を命じたトランプ米大統領は見えを切った。現実はそうもいかないだろう。唐突な判断が、イスラム教シーア派の怒りに火をつけ、中東の分断に油を注ぐことになりかねないからだ。
約40年前のイスラム革命時と見まがう光景だった。イラクの首都バグダッドで殺害されたソレイマニ司令官のひつぎが到着したイラク南西部の都市アフワズは、その死を悼む人々で埋まった。
イスラム世界の多数派であるスンニ派に対し、少数派のシーア派はイスラム教の預言者ムハンマドの孫にあたるフセインとその一族がカルバラで虐殺された故事を忘れない。イラン最大の宗教都市であるコムにはフセインの血を意味する真っ赤な復讐(ふくしゅう)旗が掲げられた。
シーア派の怒りはイラン国内にとどまらない。03年に米国が武力でフセイン政権を打倒したイラク戦争は、イラク人の国民国家意識もばらばらにした。戦争から18年を経ても一体感は生まれず、イラクの人々はアラブ人やクルド人、イスラム教スンニ派やシーア派といった民族・宗派に自らのよりどころを求める状態が続く。
イランの工作活動にあたる組織の司令官が、米国によってイラクで殺害された事態は象徴的だ。イラクの親イラン派の反米感情を一段と刺激する。シーア派の聖地ロードを使ってイランからの人員や武器が流入し、混迷が続くイラクの分断はさらに深まりかねない。
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米国とイランが戦争になったら日本にはどんな影響が出るのか心配だ、とテレビでも解説していた。
以前から気になっていたことがある。
1) イスラム教はなぜ スンニ派とシーア派に分かれているのか。
2) そしてなぜイランはシーア派なのか。
3) イラン人とイラク人は民族的/人種的にどう違うのか。
4) アラビアとペルシャの違いは。
これらについては なにやら歴史的背景がありそう ということくらいは分かるものの、以前からどうもスッキリしていなかったので ちょっと勉強してみた。
例えば 1) スンニ派 vs シーア派 だが 日本でも仏教にはいろいろな宗派があるので イスラム教にもいろいろな宗派があってもおかしくない といえば そりゃあ そうだけど まぁ 勉強のつもりで調べてみた。
高校の世界史教科書レベルでは せいぜい上記写真にある程度の情報が出ているに過ぎない。
何か簡単に読めてかつ上記の疑問に答えてくれる素人向け図書はないか と探していたら、第1章を陳舜臣が書いた「コーランの世界」という本があった。
以上 (1/6 記)